9月は障害者雇用支援月間|企業が動く月にできる小さな準備(横浜市都筑区)

こんにちは、ステップキャリアです。
横浜市の都筑区で就労移行の事業所を運営しています。
今回の記事では「9月の障害者雇用支援月間」について解説しますね。



「9月は障害者雇用支援月間」というポスターや記事を見かけて、「企業が動く月なら、自分もいま動かないと」と胸がざわついた——という方に向けた記事です。
月間の中身を知ると、あせりの正体が少しはっきりします。
先に、いちばん大事なことをお伝えします。障害者雇用支援月間は、会社や世の中に向けた呼びかけで、働きたい人に締切をつくる月ではありません。
今回のコラムでは、月間の中身と、2026年7月に変わった会社の決まり、神奈川の会社のいまの様子、読む側にできる小さな準備をまとめました。
9月は、障害者雇用支援月間です
毎年9月は「障害者雇用支援月間」です。国(厚生労働省)と都道府県、JEED(高齢・障害・求職者雇用支援機構)が力を合わせて、障害のある人が働くことについて、会社や世の中にわかってもらうための呼びかけをする月です。
月間のあいだに行われるのは、おもに3つです。
1つめは、障害のある人の雇用に力を入れた会社や、働いている人をたたえる表彰。2つめは「働くこと」をテーマにした絵画・写真コンテストで、いちばん上の賞(厚生労働大臣賞)の作品は、月間のポスターのもとになる絵として使われます。
3つめは、職場を働きやすくした会社の工夫をあつめて、ほかの会社にも知らせる取り組みです。
どれも、会社や世の中に向けたものです。働きたい人に「9月中に応募する」といった決まりがあるわけではありません。
中身が会社への呼びかけだと分かると、少し落ち着いてながめられます。
「いま動かないと」と感じさせられたときほど、まず中身を知るだけで十分です。
2026年7月から、会社の決まりが変わりました
会社には、働く人のうち決まった割合より多く、障害のある人を雇う決まりがあります。法律で決まった割合なので「法定雇用率」と呼ばれています。
割合は少しずつ上がってきていて、2026年7月(令和8年7月)から2.7%になりました。決まりのかかる会社も、37.5人以上のところまで広がっています。
| いつから | 割合(法定雇用率) | 決まりのかかる会社 |
|---|---|---|
| 令和5年度 | 2.3% | 43.5人以上 |
| 令和6年4月〜 | 2.5% | 40.0人以上 |
| 令和8年7月〜 | 2.7% | 37.5人以上 |
会社にとっては、「あと何人を雇うか」を考え直すときです。障害のある人向けの求人が動きやすくなる、背景のひとつです。
数字はあくまで会社の決まりで、働く人が何かをしなければいけない決まりではありません。
障害者雇用という入り口の仕組みは、別のコラムでまとめています。
関連記事: 障害者雇用と一般雇用のちがい|どちらで働くかの考え方(横浜市都筑区)
神奈川の会社は、「あと1人」を探しています
神奈川労働局がまとめた集計(令和7年6月1日時点)では、県内の会社で働く障害のある人はおよそ3万2,000人。前の年より約4.9%ふえて、いままででいちばん多い数になりました。
精神障害のある人については、前の年より12.4%ふえていて、身体・知的・精神の3つの分け方の中で、のびがいちばん大きくなっています。
いっぽうで、決まりの割合に届いていない会社は、県内に3,237社あります。決まりに届いていない県内の会社の64.1%は、足りない人数が0.5人か1人です。
会社の側も「あと1人」を探している、というのが神奈川の数字から見える様子です。
求人は、月間の9月だけに出るものではなく、一年じゅう動いています。9月に間に合わなくても、求人がなくなるわけではありません。
数字は大きく見えますが、求人はひとつずつ、ひとりずつ決まっていくものです。あわてて数に追いつかなくてかまいません。
読む側の準備は、小さくて十分です
会社が動く月に、読む側にできることは3つだけです。ぜんぶやらなくてよく、1つでもかまいません。
1つめは、得意なことと苦手なことを、1行ずつメモすること。障害のある人向けの求人に応募するときは、配慮してほしいことを伝えるときがあります。
いまのところは「朝は弱い」「電話は苦手」のような短いメモで十分です。スマホのメモでも、紙の切れはしでもかまいません。
ととのった文章にするのは、あとからで大丈夫です。
2つめは、週に何日くらい外に出られそうかを数えること。3日でも1日でも、数えておくと、求人や訓練の日数を選ぶめやすになります。
数える日は、いまの体調で考えて、多めに見つもらなくてかまいません。
3つめは、就労移行支援の事業所を見学すること。働く決心がつく前でも、見学からはじめられます。
メモの整理も、日数の相談も、就労移行支援で一緒に進められます。ひとりでぜんぶを仕上げなくてかまいません。
関連記事: 就労移行支援とは?対象・費用・利用までの流れをやさしく解説
通いはじめるまでにかかる時間のめやすと、ゆるやかな逆算の考え方は、別のコラムにまとめています。
関連記事: 秋から再スタートしたいとき|8月にできる準備(横浜市都筑区)
9月に動けなくても、大丈夫です
月間の話を知ったうえで、いまの自分はどっちか。考える入り口は、ひとつだけです。
少し動けそうなら、3つの準備から1つを選ぶ形で十分です。
まだ休みたいなら、休む時期のままでかまいません。月間は毎年9月にあり、就労移行支援の相談は一年じゅう受け付けています。
できなかった日があっても、なかったことにしてかまいません。
夏の終わりに心が重くなるわけと、9月にしなくていいことは、別のコラムにまとめています。
関連記事: 9月が近づいて心が重いとき|あせらない考え方(横浜市都筑区)
よくある質問
応募の時期は、体調と準備の進みぐあいに合わせて決められます。
会社が雇う人数のめやすがふえるので、障害のある人向けの求人が出やすくなる、というつながりです。
手帳がまだない段階でも、就労移行支援は主治医の意見書などで利用できる場合があります。決めるのは市区町村ですので、手帳のこともふくめて、見学のときに相談できます。
10月からでも、冬からでも、同じようにはじめられます。見学の日も、体調のよい日を選んでかまいません。
いつでもご相談お待ちしています
月間は会社に向けた呼びかけで、読む側に締切はありません。
準備は、1行のメモからで大丈夫です。
自分に合う求人はほんとうにあるのか、見学ではどんなことを聞かれるのか?
など、気になることは見学のときに一緒に確かめられます。ブルーライン・グリーンライン「センター南駅」すぐですので、気軽にお越しください。
※今回の内容は、2026年8月時点の制度にもとづいています。
参考: 厚生労働省「障害者の法定雇用率引上げと支援策の強化について」

福祉の現場で7年、働くことを目指す方の支援に携わってきました。ステップキャリアではサービス管理責任者として、お一人ずつの体調やペースをうかがいながら個別支援計画をつくり、次の一歩を一緒に決めていくことがやりがいです。神奈川県・横須賀出身です。
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