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障害者雇用の事務職とは|仕事の中身と目指し方(横浜市都筑区)

こんにちは、ステップキャリアです。
横浜市の都筑区で就労移行の事業所を運営しています。

今回の記事では「障害者雇用の事務職」について解説しますね。

事務のお仕事に興味があります。でも経験がなくて、私にできるのかな…と。
事務は、特別な資格がなくても始めやすい仕事が中心ですよ〜。中身を知って、準備をひとつずつ進めていけば大丈夫です。
経験がなくても、目指していけるんですね。

「働くなら、事務がいいな」と思いながら、経験のなさや体調の波を考えると、足が止まってしまう——という方に向けた記事です。

事務は、障害者雇用の中でも希望する方が多い仕事です。人気がある分、「自分に務まるのかな」と気おくれしてしまう声も、よく聞きます。

先に、いちばん大事なことをお伝えします。事務の仕事は、特別な資格がなくても始めやすいものが中心で、準備は就労移行支援で一緒に進められます

今回のコラムでは、事務の仕事の中身から、1日の流れ、必要な準備、求人票の見るところまで、目指し方の全体像をまとめました。

事務の仕事は、こんな中身です

「事務」とひとことで言っても、中身はいくつかの仕事の組み合わせです。まずは代表的なものを並べてみます。

データ入力、書類づくり、メールの対応、郵便物のあつかい、備品の管理、電話や来客の取りつぎという、事務の代表的な6つの仕事を並べた図

仕事 中身の例
データ入力 売上や名簿の数字を、決まった形式で打ちこむ
書類づくり 案内文や一覧表を、ひな形をもとに作る
メールの対応 問い合わせへの返事や、社内への連絡
郵便物のあつかい 発送の準備、届いた物の仕分けと配布
備品の管理 文具などの在庫を数えて、足りない分を注文する
電話・来客の取りつぎ かかってきた電話や来客を、担当の人へつなぐ

どれも、決まった手順を、ていねいにくり返す仕事が中心です。

ひとつの求人にぜんぶ入っているわけではなく、会社によって組み合わせがちがいます。「データ入力がほとんど」という求人もあれば、「郵便物と備品が中心」という求人もあります。

パソコンに向かう時間が長い一方で、郵便物や備品のように、手を動かす小さな仕事もまざっています。画面を見つづけるのがつらい方にとっては、よい息つぎの時間になります。

障害者雇用の事務求人では、任される仕事の範囲がはっきり書かれていることが多く、「どこまでやるのか」を入り口の段階でたしかめやすいのも特徴です。

会社の側にも、障害のある方の雇用を進める決まりがあります(障害者雇用促進法)。体への負担が少なく、配慮の形も整えやすいため、事務は障害者雇用の求人でよく見かける職種になっています。

障害者雇用という入り口の仕組みは、別のコラムでまとめています。

関連記事: 障害者雇用と一般雇用のちがい|どちらで働くかの考え方(横浜市都筑区)

1日の流れは、こんなイメージです

働く姿を思いうかべやすいように、事務の1日を一例で紹介します。

朝はメールと郵便物のたしかめ、午前はデータ入力などの作業、昼はお昼休み、午後は書類づくりや備品のたしかめ、夕方はあしたの準備と報告、という事務の1日の流れの一例を示した図

朝は、メールと郵便物をたしかめるところから。きょうやることを整理して、1日の見通しを立てます。

午前は、データ入力のようなコツコツした作業。頭が動きやすい時間に、まとめて進める形が多いです。

お昼休みをはさんで、午後は書類づくりや備品のたしかめなど。迷う点が出てきたら、担当の方に聞きながら進めます。

夕方は、あしたの準備と、きょうの報告。区切りをつけて退社します。

急な残業や、体を大きく使う場面が少なく、毎日の生活リズムを保ちやすい仕事です。事務が選ばれやすい理由のひとつになっています。

通院がある週は、勤務時間の調整を相談できる職場もあります。障害者雇用では、めずらしい相談ではありません。

流れは会社や部署でちがいますので、あくまでもひとつのイメージとして眺めていただければ十分です。

こんな方に、選ばれやすい仕事です

事務は、「向いている人」が最初から決まっている仕事ではありません。ただ、選ばれやすい傾向はあります。

コツコツした作業が好きな方。同じ手順のくり返しを、あきずに続けられる方に選ばれやすい仕事です。

決まったやり方があると安心する方。事務の多くは手順が決まっていて、自分で判断に迷う場面を減らせます。

数字や文字の小さなまちがいに気づきやすい方。入力のたしかめ(チェック)は、事務の中でも大事にされている仕事です。

人前に立つより、支える側にまわりたい方。事務は、営業や接客のうしろで会社をささえる役回りです。

体力に不安のある方。すわって進める仕事が中心なので、立ち仕事がむずかしい方にも選ばれています。

あてはまる項目が少なくても、あきらめる必要はありません。仕事の組み合わせは求人ごとにちがい、電話のない事務も、来客対応のない事務も、実際にあります。

「自分がどちらのタイプか、よく分からない」という段階でも大丈夫です。得意・不得意の整理は、ひとりでやらなくてもかまいません。

必要な準備は、3つに分けられます

事務を目指すときの準備は、大きく3つです。チェックリストで、いまの自分を棚おろしするところから始められます。

パソコンの基礎、報告・連絡・相談、体調の安定という3つの分野に分けた、事務職を目指す準備の棚おろしチェックリストの図

1つめは、パソコンの基礎。文字の入力と、ファイルの保存・整理ができれば、スタートラインに立てます。

めやすは、キーボードを見ながらでも文字を打てて、作った文書を決まった場所にしまえること。速さは、あとから自然についてきます。

表計算ソフト(Excel)も、はじめから使いこなす必要はありません。決まった表に、数字を打ちこめるところからで十分です。

2つめは、報告・連絡・相談。事務の仕事はチームで回っているので、「終わりました」「わからない点があります」を言葉にできると、まわりも仕事を頼みやすくなります。

うまく話すことより、決まった型で短く伝えられることのほうが大事です。「5件まで終わりました。残りは午後になりそうです」のような、短い言い方で十分です。

3つめは、体調の安定。決まった時間に起きて、決まった日数を通えるリズムは、どんな技能よりも土台になります。

朝がまだ苦手な段階なら、生活リズムづくりから始める形でかまいません。通いながら少しずつ整えていく方も、めずらしくありません。

チェックリストは、いま全部できているかを試すものではありません。足りない部分は、就労移行支援の訓練で、ひとつずつ埋めていけます

パソコンの練習も、伝え方の練習も、生活リズムづくりも、同じ場所で並行して進められる仕組みです。

関連記事: 就労移行支援とは?対象・費用・利用までの流れをやさしく解説

求人票は、4つのところを見ます

事務の求人票を開いたら、見るところを先に決めておくと、疲れずに読めます。

事務の求人票で見るところとして、仕事の内容の具体性、電話や来客対応の有無、勤務時間と休み、配慮についての記載の4つを示した図

1つめは、仕事の内容。「一般事務」とだけ書かれた求人より、「データ入力が中心」「書類の発送あり」のように、作業の中身まで書かれた求人のほうが、働く姿を想像しやすくなります。

2つめは、電話・来客対応の有無。事務の中でいちばん得意・不得意が分かれるところです。

「電話対応なし」と書かれた求人もあります。

3つめは、勤務時間と休み。週の日数や、短い時間から始められるかどうかは、体調に直結します。

4つめは、配慮についての記載。障害者雇用では、働きやすくする工夫を会社と一緒に考える決まりがあります(合理的配慮)。

「通院に配慮します」のような一文がある求人は、入ってからも相談しやすい傾向があります。

給料の金額は、「障害者雇用だから」で決まるのではなく、仕事の中身と時間で決まります。求人どうしをくらべるときは、条件だけでなく、続けやすさもあわせて見られます。

職種の名前も、求人票によって少しずつちがいます。ざっくりした見分け方を載せておきます。

求人票の言葉 中身のイメージ
一般事務 書類・データ・電話など、はば広く担当
事務補助 決まった作業を、まわりを支える形で担当
OA事務 パソコンでの作業が中心
データ入力 打ちこみの作業が専門

書かれていないことは、「なし」とはかぎりません。面接や職場見学のときにたしかめられます。

求人票の読み解きも、応募の書類づくりも、支援員と一緒に進められます。ひとりで全部を判断しなくて大丈夫です。

応募の段階で迷いやすい、障害の伝え方と履歴書の書き方は、別のコラムにまとめています。

関連記事: オープン就労とクローズ就労のちがい|自分に合う選び方(横浜市都筑区)

関連記事: 障害者雇用の履歴書の書き方|配慮事項は3点セットで(横浜市都筑区)

在宅の事務、という形もあります

通勤に不安がある方のために、在宅(家で働く形)の事務求人もあります。

データ入力やメールの対応のように、事務の仕事には、家からでも進められるものがあるためです。

在宅には、ひとりで作業を進める段取りなど、通勤の事務とは少しちがう準備もあります。在宅の事務のくわしい目指し方は、また別のコラムでまとめる予定です。

よくある質問

Q
事務の経験がまったくありません。応募できますか?
A
未経験から応募できる求人もあります。「未経験可」と書かれた求人を選べば、経験のなさは応募の妨げになりません。
準備の進み具合に合わせて、応募の時期も一緒に考えられます。
Q
パソコンに、ほとんどさわったことがありません。
A
文字の入力から、練習を始められます。就労移行支援では、パソコンの基礎を自分のペースで身につける訓練ができますので、いまの時点で使えなくても大丈夫です。
「どこまでできれば応募できるか」の目安も、実際の求人を見ながら一緒にたしかめられます。
Q
電話対応が、どうしても不安です。
A
電話対応のない事務の求人もあります。求人票に書かれていない場合も、応募の前や面接のときにたしかめられます。
「電話は取りつぎのみ」のような形を、配慮として会社と相談できる場合もあります。
Q
資格を取ってから、目指したほうがいいですか?
A
資格が必須の事務求人は、多くありません。資格の勉強より先に、文字の入力や表計算の基本といった、仕事で毎日使う部分から整えるほうが近道になりやすいです。
資格に挑戦したい場合も、目指し方から一緒に考えられます。
Q
発達障害があります。事務に向いているでしょうか?
A
「◯◯という障害だから向いている・向いていない」という決まり方はしません。特性は一人ひとりちがうためです。
コツコツした作業が得意か、電話のような割りこみが苦手か、といった、ご自身の得意・不得意から一緒に整理していけます。

いつでもご相談お待ちしています

事務で働きたい、という気持ちがあれば、準備はいまから始められます。
チェックリストの棚おろしは、おうちでゆっくりで十分です。

パソコンはどこまでできればいいのか、事務の求人はどうやって探すのか?

など、気になることは見学のときに一緒に確かめられます。ブルーライン・グリーンライン「センター南駅」すぐですので、気軽にお越しください。


※今回の内容は、2026年7月時点の制度にもとづいています。

参考: 厚生労働省「障害者雇用対策」

この記事の監修者
サービス管理責任者 高木
高木
サービス管理責任者
福祉歴7年

福祉の現場で7年、働くことを目指す方の支援に携わってきました。ステップキャリアではサービス管理責任者として、お一人ずつの体調やペースをうかがいながら個別支援計画をつくり、次の一歩を一緒に決めていくことがやりがいです。神奈川県・横須賀出身です。

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