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就労移行ステップキャリアSTEP CAREER INC.
就活の基礎知識

ナビゲーションブックとは|自分の取扱説明書の作り方(横浜市都筑区)

こんにちは、ステップキャリアです。
横浜市の都筑区で就労移行の事業所を運営しています。

今回の記事では「ナビゲーションブック」について解説しますね。

面接で障害のことを聞かれると、あたまが真っ白になってしまって…毎回うまく話せません。
ナビゲーションブックという、自分の取扱説明書がありますよ〜。特性・対処・お願いを1冊にまとめておくと、毎回ゼロから話さなくてよくなります。
1冊にまとめておけば、いいんですね。

面接や実習のたびに、自分の特性や、お願いしたい配慮を、いちから言葉にする。想像するだけで疲れてしまう、体力のいる作業です。

先に、いちばん大事なことをお伝えします。特性・対処・お願いしたい配慮を1冊にまとめておく「ナビゲーションブック」という道具があり、面接でも実習でも入社後でも、同じ1冊で説明できます

今回のコラムでは、1冊の中身と、作り方の4ステップ、記入例をまとめました。

ナビゲーションブックは「自分の取扱説明書」です

ナビゲーションブックは、自分の特性(得意なこと・苦手な場面)と、自分でしている対処、お願いしたい配慮などを1冊にまとめた資料です。

「自分の取扱説明書」と呼ばれることもあり、就労支援の現場で広く使われています。

プロフィール、特性、自分でしている対処、お願いしたい配慮、という4つのパートでナビゲーションブックを作ることを示した図

中身は、①プロフィール ②特性 ③自分でしている対処 ④お願いしたい配慮、の4つのパートで考えると迷いません。

決まった様式はなく、A4用紙1〜3枚ほどで自由に作れます。パソコンでも手書きでもかまいません。

使いどころは3つあります。面接に持っていく、実習(職場での体験)の前に渡しておく、入社してから上司や同僚に説明する、です。

障害者雇用では、働きやすくする工夫を会社と一緒に考える決まり(合理的配慮・2016年4月から)があります。ナビゲーションブックは、話し合いの土台になる資料です。

作り方は4ステップです

いきなり清書しようとすると、手が止まります。4つに分けると、進みはじめます。

ふり返る、対処を書き出す、お願いを選ぶ、形にする、という作り方の4ステップを示した図

1つめは、ふり返る。学校や仕事、日々の生活の中で、困った場面と、うまくいった場面を思い出します。

2つめは、対処を書き出す。困りごとに対して、自分でしている工夫を短い言葉にします。

3つめは、お願いを選ぶ。あると助かる配慮を、1〜3つにしぼります。数をしぼるほど、相手に届きやすくなります。

4つめは、形にする。書き出した中身をA4用紙にまとめます。見出しをつけて並べるだけでも、立派な1冊です。

ふり返りは、ひとりでやると手が止まりやすい作業です。就労移行支援では、ふり返りから形にするところまで、スタッフと一緒に作れます

得意・苦手の整理のしかたは、別のコラムでもまとめています。

関連記事: 発達障害と働き方|自分に合う仕事の見つけ方(横浜市都筑区)

記入例は「困りごと・対処・お願い」の3点セットで

中身のいちばん大事なところは、「困りごと・自分の対処・お願い」の3点セットで書きます。

疲れがたまりやすいという困りごと、昼休みに10分静かな場所で休むという対処、午後の会議は午前に回してもらえると助かるというお願いの、3点セットの記入例を示した図

たとえば、こんな形です。あくまで一例で、困りごとも対処も一人ひとりちがいます。

困りごと 自分でしている対処 お願いしたい配慮
疲れが、たまりやすい 昼休みに10分、静かな場所で休む 午後の会議は、午前に回してもらえると助かります
口頭だけの指示は、聞きもらしやすい 聞いた指示を、メモに書き取る 要点を文字でももらえると、確実に対応できます
電話の応対が続くと、消耗しやすい 件数を記録して、区切りで短い休憩をとる 急ぎでない連絡は、チャットでいただけると助かります
複数の作業が重なると、順番に迷う 作業を書き出して、番号をつける 急ぐものはどれか、ひとこと添えていただけると助かります

困りごとだけで終わらせず、対処とお願いまでセットにすると、「自分の状態を分かっていて、対処を持っている人」として伝わります。

3点セットは、履歴書の配慮事項の欄で使う「事実・工夫・お願い」と同じ型です。ナビゲーションブックを先に作っておくと、履歴書の欄は要約するだけで書けるようになります。

関連記事: 障害者雇用の履歴書の書き方|配慮事項は3点セットで(横浜市都筑区)

よくある質問

Q
決まった様式やテンプレートはありますか?
A
「必ず使う様式」というものは、ありません。4つのパート(プロフィール・特性・対処・お願い)を見出しにして、書けるところから埋めていく形で十分です。
就労移行支援では、見本を見ながら一緒に作れますので、白紙の前でひとりで悩まなくて大丈夫ですよ。
Q
苦手なことを正直に書いたら、不利になりませんか?
A
苦手だけを並べると不安に見えますが、対処とセットで書くと「自己理解のある人」という情報に変わります。
どこまで書くか、だれに見せるかは自分で選べますので、見せたくないことまで書く必要はありません。
Q
障害を伝えない働き方を考えていても、作る意味はありますか?
A
あります。人に見せなくても、自分の特性と対処が1冊になっていると、求人選びのものさしになります。
伝えるかどうかの考え方はオープン就労とクローズ就労のちがい|自分に合う選び方(横浜市都筑区)にまとめています。
Q
作れば、採用されやすくなりますか?
A
採用を約束してくれる道具では、ありません。ただ、面接で落ち着いて話すための材料になり、入社後のミスマッチを防ぐ助けになります。
合否のためというより、長く働くための道具と考えると、気が楽になりますよ。

いつでもご相談お待ちしています

取扱説明書は、白紙から一緒に作れます。
メモ1枚ぶんの材料からでも、かまいません。

何から書けばいいのか、どこまで見せればいいのか?

など、気になることは見学のときに一緒に確かめられます。ブルーライン・グリーンライン「センター南駅」すぐですので、気軽にお越しください。


※今回の内容は、2026年7月時点の制度にもとづいています。

参考: 厚生労働省「合理的配慮指針」(PDF)

この記事の監修者
サービス管理責任者 高木
高木
サービス管理責任者
福祉歴7年

福祉の現場で7年、働くことを目指す方の支援に携わってきました。ステップキャリアではサービス管理責任者として、お一人ずつの体調やペースをうかがいながら個別支援計画をつくり、次の一歩を一緒に決めていくことがやりがいです。神奈川県・横須賀出身です。

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