就労移行支援でプログラミングは学べる?|未経験からの学び方と目標の立て方(横浜市都筑区)

こんにちは、ステップキャリアです。
横浜市の都筑区で就労移行の事業所を運営しています。
今回の記事では「就労移行支援でのプログラミングの学び方」について解説しますね。



「就労移行支援でプログラミングを学べると聞いた。でも、まったくの未経験で、学んだ先にどんな仕事があるのかも分からない」——という方に向けた記事です。
「未経験からエンジニアへ」という言葉を見るたびに、自分には遠い話に思えて、調べる手が止まってしまう。よく聞く悩みです。
先に、いちばん大事なことをお伝えします。就労移行支援は、未経験の方が来ることを前提にした訓練の場で、プログラミングを学べる事業所では、パソコンの基礎から順に積み上げる形で学び始められます。
今回のコラムでは、学べる内容の例と、未経験からの学び方の段階、エンジニア職だけを目標にしない考え方、目標の立て方をまとめました。
プログラミングは、就労移行支援で学べる内容のひとつです
就労移行支援は、障害や難病のある方が、会社で働く準備を進めるための国の福祉サービスです。
厚生労働省の案内では、就労移行支援の中身として、働くために必要な知識と能力を高める訓練や、仕事探しの支えが挙げられています。
プログラミングの学びは、「働くために必要な知識と能力を高める訓練」のひとつとして、パソコンの訓練の延長に置いている事業所があります。
学べる内容は事業所ごとにちがいますが、よくある例を3つに分けると、つぎのようになります。
基礎の文法は、プログラムの書き方の決まりを覚える段階です。画面に文字を出す、数を数えるといった短いプログラムを、自分の手で書いて動かします。
ウェブページ作りは、ホームページの見た目を組み立てる言語(HTMLやCSSと呼ばれます)で、自己紹介のページのような小さな作品を作る学びです。
仕事の自動化は、表計算ソフトのくり返し作業を、プログラムに任せる学びです。毎日同じ手順で集計している作業を、ボタンひとつで終わらせる、といった形で使われます。
3つのどこまでを学べるか、どの言語を使うかは、事業所ごとにちがいます。ステップキャリアで学べる中身も、見学のときに確かめられます。
プログラミングの前に身につける、パソコンの基礎の訓練については、別のコラムでまとめています。
関連記事: 就労移行支援のパソコン訓練|学べることと進み方(横浜市都筑区)
未経験からの学び方は、小さく動くものを作ることから
未経験から学ぶときの進み方は、4つの段階に分けられます。
はじめは、パソコンの基礎をならす段階です。文字の入力や、ファイルの保存と整理ができると、プログラミングの教材に入りやすくなります。
つぎに、文法の基礎を少しずつ覚えます。1日に進む量は、教材の1ページ分でも大丈夫です。覚える速さより、毎回さわる回数のほうが、力になっていきます。
3つ目は、小さく動くものを作る段階です。「あいさつを画面に出す」「表の合計を自動で出す」のような、小さな完成をくり返します。
最後に、作ったものをひとつにまとめます。仕事を探すときに、学んだ中身を見せられるものとして、応募先に伝える材料になります。
分からない所で手が止まったときは、スタッフに聞ける形が多いです。ひとりで何時間も悩み続けなくてすみます。
進む速さは一人ひとり別々で、体調に波がある時期は、進みをゆるめることもできます。
文章の下書きや調べものを手伝うAIの道具を、学びの助けに使う形もあります。分からない言葉をAIに聞いてから教材に戻る、といった使い方です。
関連記事: 発達障害とAI活用|仕事の困りごとを道具で軽くする(横浜市都筑区)
目標は、エンジニア職だけではありません
プログラミングを学ぶと聞くと、目標はエンジニアの仕事、と思われがちです。
国の調査の数字を、ひとつ見てみます。厚生労働省が2023年に行った「令和5年度障害者雇用実態調査」では、会社で働く精神障害のある方の職業別の割合が示されています。
| 職業の種類 | 割合(精神障害のある方) |
|---|---|
| 事務的職業 | 29.2% |
| 専門的・技術的職業 | 15.6% |
| サービスの職業 | 14.2% |
いちばん多いのは、事務の仕事です。専門的・技術的職業には、ITの仕事だけでなく、ほかの専門の仕事も含まれているため、エンジニアとして働く方の割合は、もう少し小さくなります。
数字から見えてくるのは、事務の仕事が、いちばん広い入り口になっていることです。だから、目標の立て方に「事務+ちょっとした自動化」という形があります。
事務の仕事では、データの入力や、表の集計が毎日の作業になります。くり返す作業をプログラムで短くできると、まわりから頼りにされる場面があります。
学んだプログラミングの力は、目指す仕事がエンジニア職でなくても、事務の仕事の中で生かせる場面があります。
ひとつ、正直にお伝えします。プログラミングを学んでも、エンジニアとしての就職を約束することはできません。就職先は、求人の状況とご本人の希望で決まっていくためです。
エンジニア職を目指す道が、閉じているわけでもありません。時間をかけて準備を進める道として、目標に置く形もあります。
事務の仕事の中身と目指し方は、別のコラムでまとめています。
関連記事: 障害者雇用の事務職とは|仕事の中身と目指し方(横浜市都筑区)
パソコンの中で終わる仕事は、家で働く形(在宅)とも相性のよい分野です。
関連記事: 障害者雇用の在宅ワーク|家で働く形と準備のしかた(横浜市都筑区)
目標の立て方は、個別支援計画で一緒に決めます
「エンジニアになる」のような大きな目標だけを置くと、毎日の訓練で、進んでいる実感を持ちにくくなります。
就労移行支援では、通い始めに、一人ひとりの計画(個別支援計画)を一緒に作ります。目標は、3か月で届く大きさに分けて置く形です。
| 大きな目標 | 3か月の目標の例 |
|---|---|
| 事務+自動化の仕事を目指す | 表の合計を、プログラムで自動で出せるようにする |
| ウェブページを作れるようになる | 自己紹介のページを1枚、自分の手で作る |
| エンジニア職を目指す | 文法の教材を1冊、最後まで進める |
計画は、少なくとも3か月に1回は見直すルールになっています。学んでみて「事務のほうが合いそう」と感じたら、目標を変えられます。
目標は、通いながら見直せます。変える前に学んだ内容も、つぎの目標で生かせます。
個別支援計画の作り方と見直しの流れは、別のコラムでまとめています。
関連記事: 個別支援計画とは|通い始めに一緒に作る計画の中身(横浜市都筑区)
見学のときに確かめておくと、あとで迷いにくくなることを、4つにまとめました。
学べる内容と教材、分からないときに聞ける人がいるか、目指せる仕事の例、通う日数や時間に合わせられるか。4つを聞くだけで、事業所の様子がつかめます。
「なにを聞けばいいか分からない」という状態で来ていただいても、かまいません。4つの答えは、見学の中でこちらからお伝えできます。
よくある質問
どこから始めるかは、面談でいまの様子を伝えれば、スタッフと一緒に決められます。
計算はパソコンが行うので、苦手な所は道具に任せる形で進められます。
ステップキャリアで学べる中身は、見学のときに実際に確かめられます。
目指し方を整理して、必要な準備を一緒に進めることはできます。事務の仕事に学んだ力を足す形も、目標のひとつです。
家での練習が必要になったときの進め方も、面談で相談できます。
いつでもご相談お待ちしています
プログラミングを学べるかどうかより先に、学んだ先の目標を、いま決めなくて大丈夫です。
目標は、通いながら一緒に見直せます。
自分はどの段階から学び始めるのか、事務と自動化の形は自分に合うのか?
など、気になることは見学のときに一緒に確かめられます。ブルーライン・グリーンライン「センター南駅」すぐですので、気軽にお越しください。
※今回の内容は、2026年9月時点の制度にもとづいています。
参考: 厚生労働省「令和5年度障害者雇用実態調査の結果を公表します」

福祉の現場で7年、働くことを目指す方の支援に携わってきました。ステップキャリアではサービス管理責任者として、お一人ずつの体調やペースをうかがいながら個別支援計画をつくり、次の一歩を一緒に決めていくことがやりがいです。神奈川県・横須賀出身です。
見学・ご相談はこちら→