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制度・お金

就労定着支援とは|就職したあとも続く支援の仕組み(横浜市都筑区)

こんにちは、ステップキャリアです。
横浜市の都筑区で就労移行の事業所を運営しています。

今回の記事では「就労定着支援」について解説しますね。

就職できたら、事業所とのつながりは終わりなんでしょうか。働きはじめてからのほうが、不安なのに…
就職したあとも、続く支えがありますよ〜。「就労定着支援」という仕組みで、職場とのあいだに立って相談にのってもらえます(^^)
就職したあとも、ひとりにならないんですね。

「就職が決まったら、支えは終わり」。調べているうちに、働きはじめてからのほうが心細いのでは——と感じてしまった方に向けた記事です。

職場での困りごとや、働きはじめて崩れがちな暮らしのことを、だれに話せばいいのか。就職の前から気になる方は、少なくありません。

先に、いちばん大事なことをお伝えします。就職したあとも、職場と本人のあいだに立って相談にのってくれる「就労定着支援」という国の仕組みがあります。

今回のコラムでは、就労定着支援の中身と、使える人、使えるあいだ、横浜市での窓口をまとめました。

就職したあとの、話せる相手になる仕組みです

就労定着支援は、2018年(平成30年)4月に始まった、障害福祉サービスのひとつです。就労移行支援などを使って会社に就職した方が、長く働きつづけられるように支える仕組みとして生まれました。

国の案内では、中身は大きく2つです。

ひとつは、会社・福祉の事業所・病院などのあいだに入って、連絡をとったり、うまくいくように調整したりすること。もうひとつは、働きはじめたことで出てきた、暮らしの困りごとを聞くことです。

職場との橋わたし、暮らしの相談、病院などとの連絡、定期的な面談という、就労定着支援がしてくれる4つのことを並べた図

たとえば、仕事の量が多くて、続けるのがつらいとき。本人が会社に言い出しにくいことを、スタッフが間に入って伝え、話し合いの場をつくります。

国の決まりでは、月に1回以上、スタッフと顔を合わせて話す形が基本とされています。職場に来てもらう、事業所で会う、など、どこで会うかは、話し合って決められます。

就職の前に準備をする仕組みが、就労移行支援です。就職の前と後とで、支える仕組みがひとつづきになっている、というイメージです。

関連記事: 就労移行支援とは?対象・費用・利用までの流れをやさしく解説

使えるのは、福祉サービスを使って就職した方です

使えるのは、就労移行支援などの福祉サービスを使ったあとで、会社に新しく雇われて働いている方です。就労継続支援や自立訓練、生活介護からの就職もふくまれます。

あわせて、働きはじめてから6か月がすぎていることも、使うための条件になっています。

福祉サービスを使って就職した、会社に雇われている、就職から6か月すぎている、3年6か月になる前、職場や暮らしで話したいことがある、という就労定着支援を使える人の目安を並べたチェックリストの図

「6か月すぎるまでは、ひとりなの?」と心配になるところですが、空白にはなりません。

就職から6か月までは、通っていた就労移行支援の事業所が、職場に慣れるための相談を続けます。就職したあとの相談にのることは、就労移行支援の中身のひとつとして、国の案内に書かれています。

6か月がすぎたところで、就労定着支援へ切りかわる、という流れです。

使えるかどうかは、受給者証のときと同じように、市区町村が審査して決めます。ひとりで条件をぜんぶ確かめなくても、通っている事業所のスタッフと一緒に進められます。

働き方を決める前には就労選択支援、就職の前には就労移行支援、就職のあとには就労定着支援、というふうに、ステップごとに仕組みが分かれています。名前は似ていますが、出番になるときがちがいます。

関連記事: 就労選択支援とは|2025年に始まった新しい仕組み(横浜市都筑区)

使えるのは、就職から3年6か月になるまでです

横浜市の案内では、使えるのは「就労を継続している期間が6か月以上42か月未満」の方とされています。42か月というのは、3年6か月のことです。

つまり、就職から6か月がすぎたところから、いちばん長くて3年のあいだ使える仕組みです。

就労移行支援で準備、会社に就職、6か月までは通っていた事業所が相談、7か月目から就労定着支援が最長3年、終わったあとは地域の相談機関に協力、という就職の前後で続く支えの流れを示した図

就労移行支援の「原則2年」とは、別に数えます。準備に2年をまるまる使ったからといって、就職のあとの支えが短くなる、ということはありません。

就職の前と後をあわせると、5年をこえるあいだ、話せる相手がいる形になります。「就職したら、あとはひとり」ではない、ということです。

2つの仕組みを、表でくらべてみます。

就労移行支援 就労定着支援
いつ 就職の前 就職したあと
なにをする 働く準備を進める 働きつづけるための相談と、職場との話し合い
どこで 事業所に通う 面談のほか、職場に来てもらう形もある
どのくらい 原則2年(審査により延長が認められる場合あり) 就職から6か月すぎてから、最長3年
利用料 前の年の世帯の所得で上限が決まる 同じ仕組み

就労移行支援の2年の数え方は、別のコラムにまとめています。

関連記事: 就労移行支援は2年まで?|期限とのつきあい方(横浜市都筑区)

仕事のことも、暮らしのことも話せます

就労定着支援で話せるのは、仕事のことだけではありません。

職場でのことは会社とのあいだに立って調整、暮らしのことは面談で一緒に整えて必要なら病院などと連絡、という困りごとのつながり先を示した分かれ道の図

職場でのことなら、仕事の量や進め方、配慮のお願いのしかた。本人と会社が話し合う場を、スタッフがつくります。

たとえば事務の仕事なら、電話に出るかどうかや、任される量について、あとから見直しをお願いすることがあります。入る前に決めた配慮を、働きながら見直していくのも、就労定着支援でできることです。

暮らしのことなら、朝のリズム、体調の波、お金の使い方。働きはじめると崩れやすいところを、面談で一緒に整えていきます。

たとえば、帰りがおそくなって夜ふかしが続く、休みの日に起きられない、というようなことも、話していい中身です。

体調のことは、主治医と相談しながら進めていく形が土台です。必要なときは、スタッフが病院と連絡をとり合うこともあります。

「仕事の話なのか、暮らしの話なのか分からない」という困りごとも、分けずに話して大丈夫です。話しているうちに、どちらの話なのかは、だんだん見えてきます。

関連記事: 障害者雇用の事務職とは|仕事の中身と目指し方(横浜市都筑区)

横浜市では、区役所の窓口で申しこみます

横浜市では、就労定着支援の申しこみは、お住まいの区の区役所(福祉保健センター)で受けつけています。

都筑区にお住まいなら、都筑区役所(茅ケ崎中央32-1)の2階にある高齢・障害支援課が窓口です。センター南駅のすぐ近くにあります。

申しこみのしかたは、就職の前に受給者証を取ったときと同じ流れです。書類の用意や区役所とのやりとりは、通っていた事業所に相談しながら進められます。

国の決まりでは、通っていた事業所から引きつづき支えを受ける形が基本です。事情があるときは、別の事業所を選ぶこともできます。

受給者証を取るときの流れは、別のコラムにまとめています。

関連記事: 横浜市で受給者証を取る流れ|就労移行支援の手続きと窓口(都筑区)

よくある質問

Q
就職してすぐは、就労定着支援を使えないのですか?
A
就職から6か月がすぎるまでは、通っていた就労移行支援の事業所が相談を続ける仕組みです。就職の次の日から話せる相手がいなくなる、ということはありません。
6か月がすぎたあとの切りかえも、事業所と一緒に進められます。
Q
通っていた事業所とは別の事業所で、就労定着支援を受けられますか?
A
受けられます。国の決まりでは、通っていた事業所から引きつづき支えを受ける形が基本ですが、別の事業所を選ぶこともできます。
どの事業所で受けるかは、申しこみのときに市区町村と相談して決まります。
Q
会社に、支えを受けていることを知られたくありません。
A
就労定着支援は、会社との連絡や調整が中身に入っているため、会社が知っている形で使う仕組みです。
なにをどこまで会社に伝えるかは、面談で先に決められます。伝える中身は、本人と確かめながら決める形です。
Q
3年がすぎたら、話せる相手はいなくなりますか?
A
就労定着支援は、就職から3年6か月になるところで終わります。国の決まりでは、終わったあとも、本人が登録している地域の相談機関から求めがあれば、事業所が協力する形が決められています。
終わりが近づいたときの進め方は、スタッフと一緒に考えられます。
Q
利用料はかかりますか?
A
就労定着支援も障害福祉サービスのひとつですので、就労移行支援と同じように、前の年の世帯の所得に応じて、自己負担の上限が決まる仕組みです。
目安は、申しこみのときに区役所の窓口や事業所で確かめられます。

いつでもご相談お待ちしています

就職したあとに話せる相手は、就職が決まってから探さなくて大丈夫です。
準備のころから、就職のあとの支えもふくめて一緒に考えられます。

就職して6か月のあいだはだれに話すのか、会社にはどこまで伝わるのか?

など、気になることは見学のときに一緒に確かめられます。ブルーライン・グリーンライン「センター南駅」すぐですので、気軽にお越しください。


※今回の内容は、2026年8月時点の制度にもとづいています。

参考: 厚生労働省「障害福祉サービスについて」

参考: 横浜市「就労定着支援事業」

この記事の監修者
サービス管理責任者 高木
高木
サービス管理責任者
福祉歴7年

福祉の現場で7年、働くことを目指す方の支援に携わってきました。ステップキャリアではサービス管理責任者として、お一人ずつの体調やペースをうかがいながら個別支援計画をつくり、次の一歩を一緒に決めていくことがやりがいです。神奈川県・横須賀出身です。

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