横浜市の福祉パスとは|手帳で使える電車・バスの仕組み(横浜市都筑区)

こんにちは、ステップキャリアです。
横浜市の都筑区で就労移行の事業所を運営しています。
今回の記事では「横浜市の福祉パス」について解説しますね。



「手帳を取ったら、バスや電車が安くなるらしい」と聞いたものの、横浜ではどう使うのか、自分の手帳であてはまるのか分からない——という方に向けた記事です。
通うにも、通院にも、買い物にも、バス代や電車代はついて回ります。
先に、いちばん大事なことをお伝えします。横浜市には、手帳をお持ちの方が、市内のバスとブルーライン・グリーンラインに、1年1,200円の負担で乗れる「福祉パス」という仕組みがあります。
精神の手帳は、1級から3級まであてはまります。
今回のコラムでは、乗れる乗り物、あてはまる手帳、お金と更新の仕組み、都筑区の窓口、通う交通費が戻る制度との違いをまとめました。
福祉パスは、市内のバスと電車に乗れる券です
正式な名前は「福祉特別乗車券」。市が、障害のある方が外に出やすいように出している券です。
乗るときにパスを見せる形で使い、お金は払いません。通うときも、通院も、買い物も使えます。
乗るたびに切符を買ったり、小銭を出したりする手間がいらないのも、助かるところです。
乗れるのは、市内を走るバス、ブルーライン・グリーンラインの全線、金沢シーサイドラインの全線です。
バスは市営バスだけでなく、神奈川中央交通や東急バスなど、市内を走るほかの会社のバスも入っています。
市の外へまたがるバスは、市内で乗るか、市内で降りるときに使えるのが決まりです。
2025年10月からは、いくつかの地域で走るワゴン型のバス(おでかけシャトル)も加わりました。
いっぽう、観光の「あかいくつ」、羽田へ行くバス、深夜急行バス、高速バスには使えません。
JRや東急線など、ほかの会社の電車には使えません。電車の割引は、手帳じたいの割引として、会社ごとに決まっています(あとでふれます)。
電車やバスに乗ることじたいに不安がある方のために、少しずつ慣らす工夫をまとめたコラムがあります。
関連記事: 不安が強くて通勤がつらいとき|電車と職場への行き方の工夫(横浜市都筑区)
あてはまるのは、手帳をお持ちの方です
市内にお住まいで70歳になる前の方のうち、次のどれかの手帳をお持ちの方です。
| 手帳の種類 | あてはまる等級 |
|---|---|
| 身体障害者手帳 | 1級〜4級 |
| 愛の手帳(療育手帳) | A1〜B2 |
| 精神障害者保健福祉手帳 | 1級〜3級 |
精神の手帳は、3級の方もあてはまります。等級が軽いから使えない、という決まりではありません。
70歳からは、かわりに「敬老パス」という仕組みがあります。
福祉タクシーの券や、車の燃料の券とは、どれか1つを選ぶ形です。パスを受け取ると、タクシー券は受け取れません。
あてはまるかどうかを、さいごに決めるのは市です。迷うところがあっても、窓口でありのまま話せば、いっしょに確かめてもらえます。
手帳をまだ持っていない方は、手帳の申し込みが先になります。精神の手帳の申し込みの流れは、別のコラムでまとめています。
関連記事: 精神障害者保健福祉手帳とは|申請の流れとできること(横浜市都筑区)
負担は、1年で1,200円です
パスを受け取るときに、負担金として1年に1,200円を払います。20歳になる前の方は、1年に600円です。
月ごとに払うのではなく、1年にいちどまとめて払う形です。あとは、乗るたびのお金はいりません。
使える期間は、10月から次の年の9月までの1年間です。いつ受け取っても、終わりは同じ9月です。
次の年の分は、8月の終わりごろに「申請書兼納付書」という書類が郵便で届き、更新のための申し込みはいりません。届いた書類でお金を納めると、続けて使えます。
ひとつだけ気をつけたいのは、手帳の期限です。10月1日から先も使える手帳がないと、次の年の分は受け取れません。
精神の手帳は2年ごとの更新で、期限の3か月前から申し込めます。秋に切れそうな方は、先にすませておくと安心です。
年の途中で申し込んだときのお金の扱いは、窓口で確かめられます。
窓口は、都筑区役所の2階です
申し込みは、お住まいの区の区役所です。都筑区なら、2階の高齢・障害支援課(21番窓口)です。
場所はセンター南駅のすぐ近く(茅ケ崎中央32-1)で、受付は平日の8時45分から17時までです。
持っていくのは、お手持ちの手帳です。市の案内にも、持ち物は手帳と書かれています。
受給者証と同じ課ですので、就労移行支援の手続きとあわせて聞く形もあります。窓口で「パスのことも聞きたい」と伝えれば、話は通じます。
「いきなり窓口はきんちょうする」という方は、聞きたいことを先に紙に書き出しておく形でも進められます。手帳と書き出したメモがあれば、あとは窓口で案内してもらえます。
関連記事: 横浜市で受給者証を取る流れ|就労移行支援の手続きと窓口(都筑区)
通う交通費が戻る制度や、電車の割引とは別の仕組みです
市には、就労移行支援などへ通う交通費をいくらか出してくれる「通所交通費助成」という別の制度もあります。
パスで乗れる分は、助成の計算から引かれる決まりです。2つをどう組み合わせるかは通う道すじで変わりますので、あわせて使えるかどうかは窓口で確かめられます。
もうひとつ、JRや私鉄の割引は、パスではなく、手帳じたいの割引です。
2025年4月から、精神の手帳にも、割引の区分を書く欄ができました。1級は「第1種」、2級・3級は「第2種」となり、電車の会社ごとの割引を受けられる形です。
割引の中身や、使える区間は、会社ごとに違います。手帳に区分のしるしがないときは、市からしるし用のシールを受け取れます。
| 福祉パス | 手帳の割引(電車) | 通う交通費の助成 | |
|---|---|---|---|
| 使える場面 | 市内のバス、ブルーライン・グリーンラインなど | JRや私鉄など(会社ごと) | 事業所への行き帰り |
| お金の形 | 1年に1,200円で、運賃を払わずに乗れる | 割引の率は会社ごとに違う | 運賃の一部が半年ごとに戻る |
| 申し込み先 | 区役所の窓口 | 手帳を見せる(区分のしるしがいる) | 事業所を通して市へ |
助成でいくら戻るのかと、受け取りまでの流れは、別のコラムでまとめています。
関連記事: 就労移行支援の交通費は?|助成の金額と手続き(横浜市)
よくある質問
さいごに決めるのは市ですので、迷う点は窓口で確かめられます。
組み合わせ方は通う道すじで変わりますので、あわせて使えるかどうかは窓口で確かめられます。事業所でも、道すじを見ながらいっしょにまとめられます。
電車には、手帳じたいの割引が別にあります。割引の中身は、会社ごとに決まっています。
市営バスの場合、いっしょに乗る介護の方は、パスではなく手帳を見せる形で運賃の割引を受けられます(2026年8月時点の市の案内)。
更新の時期について、市から個別のお知らせは届きません。手帳に書かれた有効期限の日づけを見ておくと安心です。
いつでもご相談お待ちしています
福祉パスのことを今日はじめて知った、というところからでかまいません。
手帳の等級や通う道すじをもとに、使える仕組みをいっしょにまとめられます。
自分の手帳であてはまるのか、通う交通費の助成とどちらを使うのか?
など、気になることは見学のときに一緒に確かめられます。ブルーライン・グリーンライン「センター南駅」すぐですので、気軽にお越しください。
※今回の内容は、2026年8月時点の制度にもとづいています。
参考: 横浜市「福祉特別乗車券の交付」/横浜市「福祉特別乗車券(福祉パス)で利用できる交通機関は」

福祉の現場で7年、働くことを目指す方の支援に携わってきました。ステップキャリアではサービス管理責任者として、お一人ずつの体調やペースをうかがいながら個別支援計画をつくり、次の一歩を一緒に決めていくことがやりがいです。神奈川県・横須賀出身です。
見学・ご相談はこちら→