統合失調症と働き方|自分に合う仕事の選び方(横浜市都筑区)

こんにちは、ステップキャリアです。
横浜市の都筑区で就労移行の事業所を運営しています。
今回の記事では「統合失調症と働き方」について解説しますね。



統合失調症と診断されて、体調は少しずつ落ち着いてきた。でも、働けるのか、どんな仕事ならつづけられるのか、見えてこない——という方に向けた記事です。
「向いている仕事」を調べても、職種の名前がならぶだけで、いまの自分にあてはまるのかわからない。よく聞くお話です。
先に、いちばん大事なことをお伝えします。働く形は、回復の段階に合わせて、短い時間から始める形や、配慮を相談しながら働く形など、いくつも用意されています。
今回のコラムでは、公的なサイトに書かれている回復の流れ、国の調査に出ている働いている方の数字、働く形の選び方、仕事を選ぶときに確かめたい条件をまとめました。
統合失調症は、回復の段階をたどるといわれています
統合失調症は、こころや考えがまとまりづらくなる病気で、気分や行動、人との関わりにも影響が出るといわれています(こころの情報サイト)。
日本での患者数は約80万人で、100人に1人弱がかかる病気とされています。めずらしい病気ではありません。
病気の経過は、治療によって急性期のはげしい症状がおさまると、つぎに回復期になり、だんだんと長い安定にいたるのがふつうの流れとされています。
同じサイトには、治療法の開発が進んだことで、多くの方が長い目で見た回復を期待できるようになっている、とも書かれています。
段階の長さや進み方は、人によってちがいます。いまの自分がどの段階にいて、働く準備をどこから始めてよいかは、主治医と相談しながら決められます。
通院や薬のことも、主治医と相談する形でかまいません。事業所では、通院の日とかさならない通い方をいっしょに考えます。
こころの情報サイトには、治療のひとつとして「就労支援」もあげられていて、社会的なサポートも大切とされています。
働いている方の数字を見ると、短い時間の形も多いです
厚生労働省の「令和5年度障害者雇用実態調査」(令和5年6月時点)では、会社にやとわれて働く精神障害のある方は、推計で21万5千人とされています。
病名の内わけを見ると、統合失調症の方は12.2%で、いちばん多いのは気分障害の17.0%です。
週にどれくらい働くかで見ると、30時間以上が56.2%でいちばん多く、20時間以上30時間未満が29.3%、20時間未満は、10時間未満の方もあわせて11.1%です。
つまり、週30時間より短い形で働いている方が40.4%います。はじめからフルタイムでなくても、働く形はあります。
仕事の種類では、事務の仕事が29.2%でいちばん多く、専門や技術の仕事が15.6%、サービスの仕事が14.2%とつづきます。
精神障害のある方を雇っている事業所のうち、63.3%が「配慮している」と答えています。
配慮の中身は、短い時間で働けるようにするなど働く時間についてのものが54.3%、休みを取りやすくしたり勤務中の休憩をみとめたりする休養についてのものが50.9%、通院などについてのものが49.2%です。
数字は精神障害のある方ぜんたいのもので、統合失調症の方だけの数字ではありません。ただ、時間や休憩の配慮を相談しながら働く形が、めずらしくないことはわかります。
働く形は、回復の段階に合わせて選べます
「フルタイムで毎日」だけが、働く形ではありません。段階に合わせて選びやすい形を、表にしました。
| 働く形 | 中身 | 合いやすいとき |
|---|---|---|
| 短い時間から | 週20時間未満や、1日数時間の形で始める | 体力にまだ自信がなく、様子を見ながら始めたいとき |
| 配慮を相談しながら | 病気のことを伝えて、休憩や通院日の配慮を決めて働く(障害者雇用) | 体調のことを相談しやすい職場にしたいとき |
| 伝えずに働く | 病気のことを伝えずに応募して働く(一般雇用) | 配慮がなくてもつづけられそうなとき |
| 準備してから | 就労移行支援で生活リズムと伝え方を整えてから応募する | 何から始めるか、まだ見えていないとき |
短い時間から始める形は、週20時間に届かなくても会社のほうで「数えられる」働き方に2024年4月からなっていて、障害者雇用の中で選べます。
関連記事: 週20時間未満から働く|短い時間で始める障害者雇用(横浜市都筑区)
配慮を相談しながら働く形では、病気のことをどこまで伝えるかを、自分で決められます。病名ではなく、休憩や通院日など、配慮にいることだけを伝える形もあります。
関連記事: 職場にどこまで伝える?|病気や通院を話す範囲の決め方(横浜市都筑区)
伝えずに働く形を選ぶときも、体調が下がったときにどうするかを、先に決めておくと安心です。
まだ何から始めるか見えていないときは、就労移行支援で生活リズムを整え、体調の伝え方を練習してから応募する道があります。使うには市区町村への申しこみと受給者証がいり、手続きは事業所がいっしょに進められます。
気分の波とのつきあい方は、双極性障害のコラムでまとめています。波がある方に共通する考え方です。
関連記事: 双極性障害と働き方|気分の波とつきあう仕事の選び方(横浜市都筑区)
自分に合う仕事は、仕事の中身より「条件」から探せます
「向いている仕事」の職種名を集めるより、自分がどんな条件なら疲れにくいかを書き出すほうが、応募先を見るときの目安になります。
条件は、調査で会社が配慮していると答えた中身ともかさなります。確かめたい条件を、チェックリストにしました。
1つめは、1日の働く時間と週の日数です。おだやかな時期の自分ではなく、少し疲れている日の自分をものさしにして選ぶと、あとで苦しくなりにくくなります。
2つめは、休憩を取りやすいかどうかです。決まった休憩のほかに、つらいときに少し席をはずせるかを、面接や実習のときに聞けます。
3つめは、仕事の手順や指示がわかりやすいかどうかです。手順を紙やパソコンで見られる仕事は、口で言われるだけの仕事より、確かめながら進めやすくなります。
4つめは、通院の日に休みを取れるかどうかです。配慮を相談しながら働く形では、はじめから予定に入れておけます。
5つめは、体調が下がったときに相談できる人がいるかどうかです。会社の担当者のほかに、就職したあともつづく支えがあります。
就職したあとも、職場と自分のあいだに立ってくれる「就労定着支援」という国の仕組みがあります。
関連記事: 就労定着支援とは|就職したあとも続く支援の仕組み(横浜市都筑区)
休みがつづいてしまう時期の考え方は、別のコラムでまとめています。
関連記事: 体調の波と出勤|休みがちな自分を責めない働き方(横浜市都筑区)
5つの条件が、ぜんぶそろった仕事を探す決まりではありません。いちばん大事な条件を1つ決めるところからで、かまいません。
よくある質問
申しこみの手続きは、事業所がいっしょに進められます。
伝えるときも、病名ではなく、休憩や通院日など配慮にいることだけを伝える形があります。
通う日数は、個別支援計画をいっしょに作るときに決められ、あとから変えられます。
就労定着支援を使っていれば、支援員が職場とのあいだに立って相談を進められます。ひとりで会社に切りださなくて大丈夫です。
体調の伝え方や、配慮の頼み方の練習も、訓練の中で進められます。
いつでもご相談お待ちしています
働けるのか、どんな仕事ならつづくのか。
いま答えを出せなくて大丈夫です。
自分はいま、準備から始める段階なのか、短い時間から働きはじめられる段階なのか?
など、気になることは見学のときに一緒に確かめられます。ブルーライン・グリーンライン「センター南駅」すぐですので、気軽にお越しください。
※今回の内容は、2026年9月時点の制度にもとづいています。
参考: こころの情報サイト「統合失調症」(国立精神・神経医療研究センター)
参考: 厚生労働省「令和5年度障害者雇用実態調査の結果を公表します」

福祉の現場で7年、働くことを目指す方の支援に携わってきました。ステップキャリアではサービス管理責任者として、お一人ずつの体調やペースをうかがいながら個別支援計画をつくり、次の一歩を一緒に決めていくことがやりがいです。神奈川県・横須賀出身です。
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