体調の波と出勤|休みがちな自分を責めない働き方(横浜市都筑区)

こんにちは、ステップキャリアです。
横浜市の都筑区で就労移行の事業所を運営しています。
今回の記事では「体調の波と出勤」について解説しますね。



体調に波があって、月に何日か休んでしまう。休むたびに、まわりに悪いと感じて自分を責めてしまう——という方に向けた記事です。
「休みがちな自分は、働けないのでは」と感じている方ほど、波をなくしてから働こうとして、動けなくなりがちです。
先に、いちばん大事なことをお伝えします。体調に波があることは、国の合理的配慮の事例集でも、配慮が必要な事情として書かれています。
波は、なくしてから働くものではなく、あるままで働き方を決めていくものです。
今回のコラムでは、波を前提にした働き方の工夫(勤務時間の相談・体調の記録・休む連絡の型)と、就職したあとも続く支えをまとめました。
体調の波は、配慮の対象になっています
会社には、障害のある方が働きやすいように、働き方を一緒に整える決まりがあります(障害者雇用促進法の合理的配慮)。
厚生労働省は、会社が実際に行っている配慮を集めた「合理的配慮指針事例集」を公開しています(2026年8月時点でいちばん新しいのは第六版)。
精神障害の章には、体調に波があることや通院があることをふまえて、一人ひとりにあわせた配慮が必要、という説明があります。
続けて、会社が行っている例が並びます。図に、体調にかかわるものを6つ選びました。
短い時間から始めて少しずつ伸ばす、続けて出勤しない組み方にする、通院の日に休みを認める、の3つは、会社の大きさや仕事の種類によらず多くの例があった、と書かれています。
休みがちなことをふまえた働き方は、めずらしい特別あつかいではなく、国が集めた例の中に、ふつうに並んでいるものです。
どの配慮にするかは、本人と会社が話しあって決める、とされています。
診断のあとに、体調と働き方をどう考えるかは、別のコラムでまとめています。
関連記事: 適応障害と診断されたら|無理なく働きつづける方法(横浜市都筑区)
勤務時間は、波を前提に相談できます
「週5日・1日8時間」だけが、働き方の形ではありません。事例集に載っている勤務時間の相談は、大きく4つに分けられます。
| 相談の形 | 中身の例 |
|---|---|
| 1日の長さ | 短い時間から始めて、少しずつ伸ばす |
| 週の組み方 | 間に休みの日をはさんで、続けて出勤しない |
| 出勤する時刻 | 混む時間をさけて出勤する |
| 残業・夜の仕事 | ひかえてもらう |
時間を伸ばすときも、本人の体調をいちばんにして、本人・会社の担当の人・主治医で話しあいを重ねる、という例が載っています。
伸ばす時期を、ひとりで決めなくてよい、ということです。体調のことは、主治医と相談しながら進める形が土台になります。
就労移行支援でも、同じ考え方です。週の日数や1日の時間を、いまの体調から決めて、少しずつ増やしていく形が一般的です。
通いながら、「週に何日なら波がくずれにくいか」「間に休みをはさむとどうか」を試せます。試した結果は、就職のときに会社へ伝える手がかりになります。
関連記事: 就労移行支援は週何日から?|少ない日数で始める形(横浜市都筑区)
体調の記録は、波の形を知るためにあります
休みがちな時期ほど、休んだ日のことばかりが頭に残ります。記録は、休んだ日を数えるためではなく、波の形を知るためにつけるものです。
事例集にも、本人が不調に気づきやすいように、体調や眠りの簡単なチェックリスト形式の記録帳を使っている、という会社の例があります。
項目は、少なくて十分です。起きた時間、眠れた感じ、体の重さと気分を○△×で。
1日1分で書ける量が、続けやすい量です。
何週間か続けると、「連休のあとに落ちやすい」「眠りが浅い日の次の日に重くなる」のような、波の形が見えてきます。
波の形が分かると、休みの前ぶれに気づきやすくなります。前ぶれの段階で「あしたは短い時間にしたい」と相談できると、休みにならずにすむ日も出てきます。
記録は、会社や支援スタッフと相談するときの手がかりにもなります。「休みがちです」より、「眠りが浅い週に休みが増えます」のほうが、配慮の形を決めやすくなります。
厚生労働省の「こころの耳」にも、働く人が疲れのたまり具合を自分で確かめる27問のチェックがあります。
休む連絡は、型を決めておくと軽くなります
休む朝に、いちばん重いのは連絡です。「なんて言えばいいのか」を考えているうちに、始まりの時刻がすぎてしまいます。
事例集には、休みの連絡は緊張がともなうので、本人の担当の人に個別に連絡してよいことにしている、という会社の例があります。連絡のつらさは、会社側にも知られている困りごとです。
連絡は、型を先に決めておくと軽くなります。決めるのは、だれに・いつまでに・なにを、の3つです。
書く文は、一言で足ります。「体調不良のため、本日はお休みをいただきます。○○の作業はあすに回します。」で、連絡になります。
理由をくわしく書かなくて大丈夫です。診断名も、体の様子も、書かなくてかまいません。
休んだ分を別の日に振り替えて出勤できる形にしている会社や、急に休んだときは支援機関から本人に連絡をとって、休みがストレスにならないようにしている会社の例もあります。
休みが何日か続いたあとの戻り方にも、例があります。戻るときに面談をして、休みをマイナスに受けとめないように気持ちの面を支える、という会社です。
休みが続いたあとに仕事へ戻る道すじは、別のコラムでまとめています。
関連記事: 適応障害から仕事に戻るとき|復帰までの進み方(横浜市都筑区)
就職したあとも、間に立つ支えがあります
勤務時間の相談も、休む連絡の型も、ひとりで会社と決めなくて大丈夫です。就職したあとも、職場と本人のあいだに立って相談にのる「就労定着支援」という国の仕組みがあります。
就労移行支援を使って就職した方は、就職から6か月までは、通っていた事業所が相談を続けます。6か月がすぎたところで就労定着支援に切りかわり、最長3年まで使えます。
就労定着支援の仕組みでは、月に1回以上、スタッフと顔をあわせて話す形が基本です。休みが増えてきたときに、本人が会社に言い出しにくいことを、スタッフが間に入って伝えられます。
体調の波、朝のリズム、休みの連絡のこと。仕事の話と暮らしの話を、分けずに話せる相手が続く仕組みです。
使えるかどうかは、市区町村の審査で決まります。手続きは、通っていた事業所と一緒に進められます。
関連記事: 就労定着支援とは|就職したあとも続く支援の仕組み(横浜市都筑区)
よくある質問
波の形を知って、合う働き方を一緒に探すところから始められます。
伝える中身は、記録をもとに、支援スタッフと一緒に整えられます。
紙でもスマホのメモでもかまいません。就労移行支援では、通いながら記録の形を一緒に決められます。
連絡できなかった日も、あとからの一言で足ります。連絡先と方法を先に決めておくと、朝の重さが減ります。
通う日数や時間は、個別支援計画を見直して、いまの体調にあわせられます。
いつでもご相談お待ちしています
体調の波があるままで、働き方の形を決めていけます。
波の形を知るところからで大丈夫です。
休みがちなまま就職の準備を始めていいのか、休む連絡はどう決めればいいのか?
など、気になることは見学のときに一緒に確かめられます。ブルーライン・グリーンライン「センター南駅」すぐですので、気軽にお越しください。
※今回の内容は、2026年8月時点の制度にもとづいています。
参考: 厚生労働省「こころの耳」働く人の疲労蓄積度セルフチェック

福祉の現場で7年、働くことを目指す方の支援に携わってきました。ステップキャリアではサービス管理責任者として、お一人ずつの体調やペースをうかがいながら個別支援計画をつくり、次の一歩を一緒に決めていくことがやりがいです。神奈川県・横須賀出身です。
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