本文へスキップ
就労移行ステップキャリアSTEP CAREER INC.
就活の基礎知識

ADHDと向いている仕事|特性から考える仕事の選び方(横浜市都筑区)

こんにちは、ステップキャリアです。
横浜市の都筑区で就労移行の事業所を運営しています。

今回の記事では「ADHDと向いている仕事」について解説しますね。

「ADHD 向いてる仕事」で調べたら、職種のリストがたくさん出てきました。どれも自分に合う気がしなくて、よけいに迷ってしまって…。
向いている職種は、ひとつに決まらないんですよ〜。職種より先に、特性ごとに「合いやすい環境」を見ていくと、探しやすくなります(^^)
職種ではなくて、環境から見ていいんですね。少し気が楽になりました。

「ADHD 向いてる仕事」で検索して、出てきた職種のリストを読むほどに、自分には合わない気がしてきた——という方に向けた記事です。

リストに載っている仕事が合わないと感じても、あなたのせいではありません。

先に、いちばん大事なことをお伝えします。ADHDに向いている職種は、ひとつに決まっていません。特性の強さや出方は人によってちがい、同じ仕事でも、環境しだいで働きやすさが変わります。

今回のコラムでは、特性から考える理由、特性ごとの環境の整理表、国の調査の数字、特性を言葉にする進め方をまとめました。

「向いている職種」は、ひとつに決まらないといわれています

ADHD(注意欠如・多動症)は、注意を続けることや、順序立てて動くことが難しい、待つことが苦手、といった特性が続いている状態だと、国の発達障害ナビポータルで説明されています。

同じ診断があっても、特性の強さや組み合わせにはちがいがあり、毎日を過ごす環境によって、困りごとの現れ方も変わる、とも書かれています。

「ADHDだから◯◯の仕事」と決まるわけではありません。職種名で探して合わない気がするのは、リストのほうが、あなたの特性と環境を見ていないからです。

職種名のリストから当てはまる自分を探す道と、自分の特性を言葉にして合いやすい環境に言い換えてから仕事を探す道を、左右に並べて比べた図

職種名から探す道は、リストを見て、当てはまる自分を探す形です。合わない職種が並ぶほど、選べる道が減っていくように感じてしまいます。

特性から探す道は、自分の特性を先に言葉にして、「合いやすい環境」に言い換えてから、環境が合う仕事を探す形です。職種は、あとから決まります。

得意なこと・苦手な場面・助けになる環境の3つの窓で自分を整理するやり方は、別のコラムでまとめています。

関連記事: 発達障害と働き方|自分に合う仕事の見つけ方(横浜市都筑区)

3つの特性ごとに、「合いやすい環境」を整理します

国の発達障害情報・支援センターでは、ADHDの特性を「不注意(注意がうつりやすい)」「多動(じっとしているのがつらい)」「衝動(思いつくとすぐ動く)」の3つに分けて説明しています。3つとも強く出る方もいれば、ひとつだけが目立つ方もいます。

特性ごとに、合いやすい環境と、つらくなりやすい環境を表にすると、こう見えます。

特性 合いやすい環境の例 つらくなりやすい環境の例
不注意(注意がうつりやすい) 指示が文字で残る/手順が決まっている/仕事の区切りが短い 口頭だけの指示/同時にいくつも抱える/長い時間、同じものを見続ける
多動(じっとしているのがつらい) 体を動かす場面がある/席を立って動ける/日によって変化がある 長い時間、座ったまま/静かに待つ時間が長い
衝動(思いつくとすぐ動く) 判断の速さが役に立つ/確かめる役の人が別にいる/決まった手順で確かめる 大きな金額や契約をひとりで扱う/一度の判断をやり直せない

表の中身は、あくまで例です。合いやすい環境に当てはまる仕事は、事務にも、接客にも、ものづくりにもあります。

不注意・多動・衝動の3つの特性ごとに、指示が文字で残る、体を動かす場面がある、確かめる役の人が別にいる、といった合いやすい環境の例を並べた3枚のカードの図

厚生労働省の資料でも、ADHDのある方への職場での配慮の例として、短くはっきりと伝える、気の散りにくい席の工夫、わかりやすいルールを示すこと、があげられています。環境は、会社の側が整えるところも大きいのです。

うっかりミスへの道具と手順の工夫や、AIを道具として使う考え方は、別のコラムでくわしくまとめています。

関連記事: ADHDと仕事のミス|うっかりを減らす工夫と配慮の頼み方(横浜市都筑区)

関連記事: 発達障害とAI活用|仕事の困りごとを道具で軽くする(横浜市都筑区)

実際に働いている職業は、思っているより幅広いです

厚生労働省が5年に1度おこなっている「障害者雇用実態調査」の令和5年度の結果では、5人以上の事業所で働く発達障害のある方は、推計で9万1千人とされています。

職業別に見ると、サービスの職業が27.1%でいちばん多く、次いで事務的職業が22.7%、運搬・清掃・包装等の職業が12.5%、販売の職業が9.5%と続きます。

令和5年度障害者雇用実態調査にもとづく発達障害のある方の職業別の割合を、サービスの職業27.1%、事務的職業22.7%、運搬・清掃・包装等の職業12.5%、販売の職業9.5%、生産工程の職業7.4%、専門的・技術的職業5.8%の順に横棒で並べた図

数字は、ADHDだけでなく、自閉スペクトラム症などをふくむ発達障害のある方の全体です。ただ、「ADHDに事務は向かない」と言われがちな中で、事務的職業で働いている方が22.7%と、2番目に多いことは、覚えておいてよい数字です。

同じ調査で、発達障害のある方に配慮していると答えた事業所のうち、61.2%が「休みを取りやすくする、勤務中の休憩を認めるなど、休養への配慮」を、50.9%が「短い時間の勤務など、勤務時間の配慮」をあげています。

週の労働時間も、20時間以上30時間未満の方が30.0%と、フルタイムだけではない働き方が数字に出ています。

特性を言葉にしてから探すと、選びやすくなります

順番は、4つの段階に分けられます。

困りやすい場面を書き出す、合いやすい環境に言い換える、環境が合う仕事を探す、訓練や実習でためす、という仕事探しの4つの段階を順に示した流れ図

1つめは、困りやすい場面を書き出すこと。「口頭で指示を受けるとき」「長い会議のとき」のように、仕事の名前ではなく、場面で書きます。

2つめは、場面を「合いやすい環境」に言い換えること。「口頭だけの指示で聞きもらす」は、「指示が文字で残る環境が合う」に変わります。

3つめは、環境が合う仕事を探すこと。求人票に書かれた仕事の中身や職場の様子を、環境の条件でながめていきます。

4つめは、ためしてみること。訓練や職場実習の中で、合うと思った環境がほんとうに合うかを確かめます。

書き出した中身は、「困りごと・対処・お願い」の3点セットにまとめると、面接や職場への伝え方の材料にもなります。

関連記事: ナビゲーションブックとは|自分の取扱説明書の作り方(横浜市都筑区)

いままでの仕事が続かなかった経験も、「合わなかった環境」の手がかりとして使えます。

関連記事: 仕事が続かないのはなぜ?|辞めたくなる背景と次の考え方(横浜市都筑区)

就労移行支援では、通いながら、どの場面で注意がうつりやすいか、どんな手順なら進めやすいかを、訓練の中でいっしょに確かめていきます。

特性の整理は、ひとりで仕上げてから来なくて大丈夫です。通いながら、いっしょに進められます。

よくある質問

Q
事務の仕事はADHDに向かないと聞きました。あきらめたほうがいいですか?
A
あきらめなくて大丈夫です。国の調査(令和5年度)では、発達障害のある方の22.7%が事務的職業で働いていて、2番目に多い職業です。
指示が文字で残る、手順が決まっている、といった環境がそろうかどうかで、同じ事務でも働きやすさは変わります。
Q
自分の特性が、不注意・多動・衝動のどれなのかわかりません。
A
わからないままで、かまいません。仕事探しでは、3つのどれかより、「どんな場面で困りやすいか」のほうが手がかりになります。
場面を書き出していくと、あとから「不注意が強めかもしれない」のように見えてくることもあります。医学的なことは、主治医にたずねられます。
Q
「合いやすい環境」を会社に伝えると、採用で不利になりませんか?
A
伝えるかどうか、どこまで伝えるかは、自分で選べます。障害者雇用で応募するときは、「困りごと・自分の対処・お願いしたい配慮」を3点セットにすると、会社にも伝わりやすくなります。
伝えずに自分の工夫で働く道(クローズ就労)もあります。どちらが合うかは、訓練の中でいっしょに考えられます。
Q
ADHDの診断はありますが、手帳は持っていません。就労移行支援を使えますか?
A
手帳がなくても、主治医の意見書などで使える場合があります。決めるのは市区町村(都筑区にお住まいなら都筑区役所)です。
申しこみや受給者証の手続きは、事業所がいっしょに進められます。手帳がない段階からの見学で大丈夫です。
Q
向いている仕事が決まっていないまま、見学に行ってもいいですか?
A
決まっていないままで、むしろ自然です。就労移行支援は、通いながら特性を確かめて、合う環境を探していく場所ですので、入口で職種を決めておかなくて大丈夫です。
見学は無料で、60分ほどです。いままでの仕事で困った場面を、思い出せる範囲で話していただければ十分です。

いつでもご相談お待ちしています

向いている職種か、合いやすい環境か。
職種を先に決めなくても、仕事探しは進められます。

自分の特性は、3つのうちどれが強く出ていて、どんな環境なら力を出しやすいのか?

など、気になることは見学のときに一緒に確かめられます。ブルーライン・グリーンライン「センター南駅」すぐですので、気軽にお越しください。


※今回の内容は、2026年9月時点の制度にもとづいています。

参考: 厚生労働省「令和5年度障害者雇用実態調査 調査の概要・調査結果の概要」(PDF)

参考: 発達障害ナビポータル「注意欠如多動症」

参考: 厚生労働省「発達障害の特性(代表例)」

参考: 発達障害情報・支援センター「各障害の定義」

この記事の監修者
サービス管理責任者 高木
高木
サービス管理責任者
福祉歴7年

福祉の現場で7年、働くことを目指す方の支援に携わってきました。ステップキャリアではサービス管理責任者として、お一人ずつの体調やペースをうかがいながら個別支援計画をつくり、次の一歩を一緒に決めていくことがやりがいです。神奈川県・横須賀出身です。

見学・ご相談はこちら→
就労移行支援事業所 ステップキャリア(横浜市都筑区・センター南駅すぐ)045-900-9218|LINE

Application

フォームでのお申込み

じっくり書いて申し込みたい方はこちら。必須はお名前とご連絡先だけ、30秒ほどで送信できます。担当者より通常2営業日以内にご連絡いたします。 お電話(045-900-9218)でも承ります。

ご見学・ご体験はいずれも費用はかかりません。即決の必要はなく、ご家族・支援機関の方とご一緒のご来訪も歓迎です。

フォームの入力が不安な方は、LINEからでもお気軽にどうぞ。日程調整までトークで完結します。

※ メールアドレスまたは電話番号のいずれかをご記入ください。

任意項目を追加する(あれば)⌄
  • 見学・体験は無料
  • 即決不要・しつこい勧誘なし
  • ご家族・支援機関の同席歓迎

送信後は、ご希望日のご相談のために担当者からご連絡するだけです。お申込み=来所確定ではありません。

ご記入いただいた個人情報は、ご見学・ご体験のご案内および当事業所からのご連絡のためにのみ使用し、ご本人の同意なく第三者へ提供することはありません。利用目的の範囲外で使用する必要が生じた場合は、改めてご本人にお知らせいたします。

LINEで相談・予約(無料)