配慮事項の書き方|症状・特性別の例文(横浜市都筑区)

こんにちは、ステップキャリアです。
横浜市の都筑区で就労移行の事業所を運営しています。
今回の記事では「配慮事項の書き方」について解説しますね。



障害者雇用の応募書類にある「配慮事項」の欄を前に、なにをどこまで書けばいいのか分からず、手が止まってしまった——という方に向けた記事です。
先に、いちばん大事なことをお伝えします。配慮事項は、困ること・自分でしている工夫・お願いしたい配慮、の3つを短く書けば形になります。
今回のコラムでは、3つの書き方、6つの場面の例文、国の事例集にある会社側の実例、書く量の目安をまとめました。
配慮事項は「困ること・工夫・お願い」の3つで書けます
配慮事項は、できないことの一覧ではありません。会社が知りたいのは、どんな形があれば、あなたが力を出しやすいか、の1点です。
1つめは、困ることです。仕事にかかわる困りごとを、1つか2つに絞って書きます。
2つめは、自分でしている工夫です。困りごとに対して、いまの自分がしていることを添えます。
3つめは、お願いしたい配慮です。あると助かる形を、できるだけはっきり書きます。
厚生労働省が作った「就労パスポート」という様式でも、対処の欄は「自分で取り組むこと」と「配慮してほしいこと」に分かれていて、今回の3つと同じ分け方です。
「アピールポイントや自分で対処していることについての記載もあると、自分で努力できる人だということがわかり安心する」という会社側の声が、就労パスポートの活用の手引きに載っています。
工夫は、うまくいっていなくてもかまいません。「メモを取るようにしている」のように、試していることで十分です。
履歴書での置き場所など、書き方の基本は別のコラムにまとめています。
関連記事: 障害者雇用の履歴書の書き方|配慮事項は3点セットで(横浜市都筑区)
6つの場面の例文です
体調の波・通院・音や光・指示の受け方・電話・疲れやすさ、の6つの場面で、3つの形にそって、書き方の例文にしました。一例ですので、ご自身の言葉に直して使えます。
体調の波の例です。「疲れがたまると、体調が下がりやすいです。睡眠と体調を毎日記録し、寝つきが悪くなる・口数が減る、といったサインを自分で見るようにしています。サインが出たときに、仕事の量や休憩について相談させていただけると助かります」
通院の例です。「4週に1回、金曜日の午前に通院があります。予約は、仕事の区切りに合わせて早めに取るようにしています。通院の日は午後からの出勤か、休暇をいただけると助かります」
音や光の例です。「人の話し声や機械の音が続くと、集中が切れやすいです。集中したい作業のときは、耳栓を使っています。席を出入口やコピー機から少し離していただくか、耳栓を使うことを認めていただけると助かります」
指示の受け方の例です。「口頭だけの指示は、聞きもらすことがあります。指示を受けたらメモを取り、復唱して確かめるようにしています。要点を文字でもいただくか、メモを取る時間をいただけると、確かめながら進められます」
電話の例です。「電話は、聞きながらメモを取ることがむずかしく、緊張が強く出ます。取り次ぎだけなら、決まった言い方のメモを手元に置いてできています。外からの電話は、当面は担当から外していただくか、取り次ぎまでにしていただけると助かります」
疲れやすさの例です。「長く続けて作業をすると、午後に疲れが強く出ます。午前と午後に1回ずつ、5分ほどの小休憩をはさむと、1日安定して作業ができます。小休憩を認めていただき、働く時間は短いところから始めて、慣れてから延ばしていけると助かります」
言い方が見つからないときは、「集中が切れやすい」「聞きもらす」のように、起きていることをありのまま書けば足ります。
音や光への配慮の形や、職場にどこまで伝えるかの決め方は、別のコラムにまとめています。
関連記事: 感覚過敏と職場の環境|音・光・においがつらいときの配慮(横浜市都筑区)
関連記事: 職場にどこまで伝える?|病気や通院を話す範囲の決め方(横浜市都筑区)
会社の側にも、同じ形の配慮が実際にあります
「お願いしても通らないのでは」と心配なときは、国が集めた会社側の実例が目安になります。
国は、会社がしている配慮の例を「合理的配慮指針事例集」にまとめていて、2026年9月時点の最新は第六版です。精神障害・発達障害の項に、今回の6つの場面と重なる例が多く載っています。
| 場面 | 自分のお願いの例 | 事例集にある会社側の実例 |
|---|---|---|
| 通院 | 通院の日は午後出勤か休暇を | 通院日に休暇を認める(多くの事例)/有給を1時間ずつ取れる会社も |
| 体調の波 | 不調のサインが出たら相談したい | 体調・睡眠・服薬の記録帳を使う/休む連絡は担当者に個別でよい |
| 音や光 | 席の位置の調整や耳栓の使用を | 耳栓・ヘッドフォンを認める/蛍光灯を1本少なくする |
| 指示の受け方 | 要点を文字でも、メモの時間を | 指示は一つずつ出す(多くの事例)/ノートに書く時間をつくる |
| 電話 | 外線は当面、担当から外す | 電話の応対をなしにする/苦手な作業を担当から外す(多くの事例) |
| 疲れやすさ | 小休憩と、短い時間からの開始 | 決まった休憩のほかにも休憩を認める/短い時間の勤務から延ばす(どちらも多くの事例) |
通院日の休暇や、指示を一つずつ出すこと、短時間勤務から始めることは、事例集で「企業の規模・業種、障害者が従事する職種によらず、多くの事例があった」とされています。
事例集にある形はあくまで例で、どの会社も同じ形にする決まりではありません。
頼み方や、会社と話し合って決める流れは、別のコラムでまとめています。
関連記事: 職場の合理的配慮とは|頼み方の例と会社との決め方(横浜市都筑区)
書く量は、お願い2〜3つで十分です
困りごとを全部書くと、仕事の面の話がうすまります。仕事にかかわる困りごとは1つか2つに絞り、残りは工夫とお願いに使います。
通院の頻度・曜日・時間帯のように、数で書けるものは数で書くと、会社はシフトを組みやすくなります。就労パスポートの様式でも、通院は頻度・曜日・時間帯を書く形です。
お願いの形まで決められないときは、困っていることだけでも足ります。国の合理的配慮指針に、希望する形をはっきり言うのがむずかしいときは、支障となっている事情を明らかにするだけでよい、と書かれています。
応募する会社ごとに、書く中身を変えてもかまいません。就労パスポートの手引きにも、応募先の仕事に合わせて変える形が書かれています。
困りごとと工夫を1つの冊子にまとめる形(ナビゲーションブック)もあり、配慮事項の材料集めに使えます。
関連記事: ナビゲーションブックとは|自分の取扱説明書の作り方(横浜市都筑区)
よくある質問
訓練の中で困りごとを言葉にしていくと、お願いの形があとから見えてくることもあります。
まだ決まっていないときは、「月に1回、平日の午前」のように、分かる範囲で足ります。
書けそうなところから書いてよく、書きたくないところは空欄のままでかまいません。
書類に短く書き、面接で補う形だと、会社も準備しやすくなります。
就労パスポートやナビゲーションブックの形にもまとめられます。
いつでもご相談お待ちしています
配慮事項は、困ること・工夫・お願いの3つで足ります。
いちどで全部を書けなくてもかまいません。
自分の困りごとは、どこまで仕事にかかわるのか? お願いは、どんな言い方なら伝わるのか?
など、気になることは見学のときに一緒に確かめられます。ブルーライン・グリーンライン「センター南駅」すぐですので、気軽にお越しください。
※今回の内容は、2026年9月時点の制度にもとづいています。
参考: 厚生労働省「雇用分野における障害者への差別禁止・合理的配慮」
参考: 厚生労働省「就労パスポート」

福祉の現場で7年、働くことを目指す方の支援に携わってきました。ステップキャリアではサービス管理責任者として、お一人ずつの体調やペースをうかがいながら個別支援計画をつくり、次の一歩を一緒に決めていくことがやりがいです。神奈川県・横須賀出身です。
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