模擬面接とは|就労移行支援での練習の進み方(横浜市都筑区)

こんにちは、ステップキャリアです。
横浜市の都筑区で就労移行の事業所を運営しています。
今回の記事では「模擬面接」について解説しますね。



「面接」と聞くだけで、胸がぎゅっとなる——。応募したい気持ちはあるのに、面接の場面を思うと手が止まってしまう方に向けた記事です。
就労移行支援では、本番の前に面接の練習をします。練習は「模擬面接」と呼ばれています。
先に、いちばん大事なことをお伝えします。模擬面接は、本番の前に何度でもやり直せる練習で、最初から本番の形でなくて大丈夫です。
今回のコラムでは、模擬面接の目的と、準備からふり返りまでの流れ、くり返す回数、録画やメモの使い方、緊張が強いときの段階をふんだ進み方をまとめました。
模擬面接は、本番の前に「慣れる」ための練習です
模擬面接は、スタッフが面接官の役になって、本番と同じ形で面接をやってみる練習です。
目的は、3つあります。
1つめは、面接の流れに慣れること。入室、あいさつ、質問、退室という流れを一度通っておくと、本番で「次に何が起きるか」が分かります。
2つめは、自分の答えを声に出して確かめること。頭の中では言えていた答えも、声に出すと長すぎたり、言葉が出てこなかったりします。
声に出してはじめて分かることが、たくさんあります。
3つめは、困ったところを一緒に直すこと。詰まった場面や、答えにくかった質問を、スタッフと一緒に言い方から考え直せます。
模擬面接は、うまく話せるかを試す試験ではありません。うまく話せない場面を、本番より先に見つけるための時間です。
就労移行支援は、国の決まりで「求職活動に関する支援」を行う場とされています(厚生労働省)。面接の練習も、通所の中で受けられる支援のひとつです。
面接で聞かれる質問の中身と、答え方の型は、別のコラムにまとめています。
関連記事: 障害者雇用の面接で聞かれること|答え方の例つき(横浜市都筑区)
流れは、準備、本番形式、ふり返りの3つです
模擬面接の1回は、準備、本番形式、ふり返りの3つに分かれます。
準備では、よく聞かれる質問への答えを、メモに書きます。履歴書や志望動機に書いたことが、答えの材料になります。
答えは、文章として仕上げなくてかまいません。「体調の波、サインと対処」のような、短い単語のメモで十分です。
本番形式では、スタッフが面接官の役になります。入室のあいさつから始めて、質問に答え、退室するところまでを一とおり通します。
時間は、10分から20分ほど。実際の面接より少し短めに区切ることが多いです。
ふり返りでは、まず、よかったところから話します。「声が聞き取りやすかった」「配慮のお願いが言えていた」など、できていたことを先に言葉にします。
直すところは、1回につき1つか2つだけ。「答えを短くする」「最初に結論を言う」のように、次の練習で試すことをひとつ決めて終わります。
志望動機の答えは、模擬面接の前に文章で整えておくと、声に出しやすくなります。
関連記事: 障害者雇用の志望動機|考え方と書き方の例(横浜市都筑区)
回数は、人によってちがいます
「何回やれば本番に進めますか」と、よく聞かれます。決まった回数はありません。
2回か3回で「もう大丈夫」と感じる方もいれば、応募のたびに練習する方もいます。どちらも、めずらしくありません。
模擬面接は、通所の中で何度でもくり返せます。回数が多いことは、遠回りではありません。
応募する会社が決まったあとに、会社の仕事内容に合わせてもう一度、という形もあります。「電話対応について聞かれたら」のように、会社ごとの質問を想定した練習です。
面接の日が近づいてから「もう一回だけ」と申し出る方も多く、練習の予定は、スタッフと相談しながら入れられます。
録画やメモは、自分を責めるための道具ではありません
模擬面接では、録画やメモを使うことがあります。どちらも、自分の話し方をあとから見直すための道具です。
録画は、声の大きさや速さ、目線の向きを、自分の目で確かめられるのが利点です。「思ったより早口だった」「目線が下を向いていた」のような気づきは、録画でいちばん分かります。
ただ、自分の姿を見るのがつらい方もいます。録画は、なしでも練習できます。
音声だけを残す形や、スタッフのメモだけで進める形もあります。
メモは、2種類あります。面接官役のスタッフが書く「よかった点」と「次に試すこと」のメモと、自分で書く「言えなかったこと」のメモです。
見るところは、話し方、中身、次に試すことの3つ。全部に印がつくまで練習する表ではなく、次の1つを決めるための表です。
ふり返りのメモは、練習を重ねるほど「前はできなかったこと」の記録にもなります。本番の前に読み返すと、進んだ分が目に見えます。
緊張が強いときは、段階をふんで進められます
人と向かい合うだけで、手が震える。声が出なくなる。
緊張が強い方には、本番の形に入る前の段階があります。
| 段階 | やること | 目安 |
|---|---|---|
| 1 声に出す | 書いたメモを、ひとりで声に出して読む | 面接官役なし |
| 2 座って答える | スタッフと向かい合って座り、メモを見ながら答える | 入室・退室はなし |
| 3 本番の形 | 入室から退室までを、一とおり通す | メモは手もとに置いてもよい |
段階1は、書いたメモを、ひとりで声に出して読むところから。ほかの人に聞かれない場所でかまいません。
段階2は、スタッフと向かい合って座り、メモを見ながら答えます。入室や退室はなしです。
「向かい合って話す」だけに慣れる段階です。
段階3で、はじめて本番の形になります。手もとにメモを置いたままでも大丈夫です。
順番は、目安です。段階2を何回かくり返す形も、段階3のあとに段階2へ戻る形もあります。
本番の面接に、スタッフが同席できる場合があります。高齢・障害・求職者雇用支援機構(JEED)の事業主向けの手引きにも、「必要に応じて家族、学校の先生、支援機関の担当者などを同席させる」形が書かれています。
同席できるかどうかは、会社との相談で決まります。模擬面接で「同席のお願いのしかた」まで練習しておく形もあります。
模擬面接の様子は、体験利用のときに見たり、聞いたりできます。
関連記事: 就労移行支援の体験とは|見学とのちがいと過ごし方(横浜市都筑区)
就労移行支援の全体の仕組みは、別のコラムでまとめています。
関連記事: 就労移行支援とは?対象・費用・利用までの流れをやさしく解説
よくある質問
うまく話せなかった場面は、本番より先に見つかった「直せるところ」として、次の練習の材料になります。
「もう少し練習したい」という気持ちのまま、回数を重ねてかまいません。
「録画は苦手」と最初に伝えておけば、あとの練習で録画の話をくり返さなくて大丈夫です。
面接の服装をどうそろえるかも、応募が近づいた時期にスタッフと相談できます。
同席がむずかしい場合も、面接の前に会社へ伝えておきたいことを、スタッフと一緒に整理できます。
いつでもご相談お待ちしています
模擬面接は、うまく話せるようになってから受けるものではありません。
声に出すところから、いまの状態のまま始められます。
練習は何回までできるのか、録画なしでも練習できるのか?
など、気になることは見学のときに一緒に確かめられます。ブルーライン・グリーンライン「センター南駅」すぐですので、気軽にお越しください。
※今回の内容は、2026年8月時点の制度にもとづいています。
参考: 高齢・障害・求職者雇用支援機構(JEED)「はじめての障害者雇用〜事業主のためのQ&A〜 採用選考(面接)」

福祉の現場で7年、働くことを目指す方の支援に携わってきました。ステップキャリアではサービス管理責任者として、お一人ずつの体調やペースをうかがいながら個別支援計画をつくり、次の一歩を一緒に決めていくことがやりがいです。神奈川県・横須賀出身です。
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