障害者就業・生活支援センターとは|就労移行支援とのちがい(横浜市都筑区)

こんにちは、ステップキャリアです。
横浜市の都筑区で就労移行の事業所を運営しています。
今回の記事では「障害者就業・生活支援センター」について解説しますね。



就労移行支援を調べていたら、「障害者就業・生活支援センター」という名前を見かけた。なにがちがうのか、どちらに相談すればいいのかわからなくなった——という方に向けた記事です。
センターは「なかぽつ」という呼び名で呼ばれることが多く、就労移行支援とならんで、働きたい方の相談先として、よく名前があがります。
先に、いちばん大事なことをお伝えします。2つは役割がちがう仕組みで、どちらか一方を選ばなければいけない決まりはありません。
今回のコラムでは、なかぽつの役割、就労移行支援とのちがいの表、横浜市に9館ある市のセンターの仕組みをまとめました。
「なかぽつ」は、働くことと暮らしの相談窓口です
障害者就業・生活支援センターは、国の仕組みとして、全国のあちこちにおかれている相談の窓口です。名前のまん中にある「・」から、「なかぽつ」と呼ばれています。
厚生労働省の案内では、働く面と暮らしの面の支えを、ひとつの窓口でまとめておこなう場所とされています。令和8年4月1日時点で、全国に340か所あります。
働く面では、就職に向けた相談や、働く前に職場でためす機会(職場実習)の紹介、就職したあとに職場に来てもらう相談などがあります。
暮らしの面では、生活リズムや体調のととのえ方、お金のやりくり、年金や福祉サービスの手続きについて、アドバイスをもらえます。
就労移行支援で必要な受給者証はいらず、センターに相談して、登録する形で使います。登録のあとは、行きたいときに行く形で、通う決まりはありません。
就労移行支援の「原則2年」のような期限は決められていないため、就職したあとも、職場の悩みや暮らしの相談を続けられます。
「働きたい気持ちはあるけれど、なにから始めればいいかわからない」という段階の相談から、受けつけている窓口です。うまく説明できなくても、かまいません。
就労移行支援とのちがいは、「相談」か「訓練」かです
就労移行支援は、会社で働くことをめざして、通いながら訓練をする場所です。パソコンの練習や、応募の書類や面接の準備を、週に何日か通って進めます。
なかぽつは、通って訓練をする場所ではなく、必要なときに相談に行く窓口です。ちがいを表にすると、こう見えます。
| なかぽつ | 就労移行支援 | |
|---|---|---|
| 役割 | 働くことと暮らしの相談の窓口 | 働く準備の訓練をする場所 |
| 使い方 | 必要なときに相談に行く | 週に何日か、通う |
| 期間 | 決められた期限がない | 原則2年(審査により延長が認められる場合あり) |
| 手続き | センターに登録する | 市区町村に申しこみ、受給者証をもらう |
| 就職したあと | 職場や暮らしの相談を続けられる | 就労定着支援などに引きつがれる |
まず話を聞いてもらって、頭の中をととのえたい。いまの段階がまだ見えていないなら、相談の窓口から入る道があります。
通う場所で、働く準備をはっきりと進めたい。就職に向けて動きだしたいなら、就労移行支援から入る道があります。
線をきっちり引けなくても大丈夫です。就労移行支援に通いながら、なかぽつに登録する、という形もあります。
どちらから入っても、あとからもう一方を足せます。
就労移行支援を使える人や、受給者証の手続きの流れは、別のコラムでまとめています。
関連記事: 就労移行支援とは?対象・費用・利用までの流れをやさしく解説
体調の波が大きく、働く準備がまだ遠く感じるときは、支えを受けながら働く場所(就労継続支援)から始める道もあります。
関連記事: 就労移行支援と就労継続支援のちがい|A型・B型の使い分け(横浜市都筑区)
横浜市には、市がつくった就労支援センターが9館あります
神奈川県の中にあるなかぽつは8か所で、横浜市を受けもつのは、戸塚区にある「スタート」という名前のセンター、1か所です(2025年12月時点の神奈川県の案内)。
横浜市には、国のなかぽつとは別に、市がつくった「横浜市障害者就労支援センター」が9館あります(2025年12月時点の横浜市の案内)。なかぽつの「スタート」は、9館のうち戸塚の館と同じ場所におかれています。
横浜市のセンターは、障害の種類や、手帳があるかないかを問わず、お住まいの区にかかわらず、どの館でも使えると案内されています。同じ時期に使えるのは、1館だけです。
都筑区から見ると、緑区中山の「横浜北部就労支援センター」や、港北区箕輪町の「横浜日吉就労支援センター」が、近い館にあたります。
市のセンターでの流れは、相談(予約制で、家族や支えてくれる人もいっしょに入れます)から始まり、実習などで仕事との相性を確かめ、仕事探し、就職、就職したあとのフォローアップ、と進みます。
求人を紹介するのはハローワークの役割で、センターも就労移行支援も、ハローワークとつながりながら進めます。ハローワークとの役割のちがいは、別のコラムでまとめています。
関連記事: ハローワークと就労移行支援のちがい|役割と使い分け(横浜市都筑区)
時期によって、関わり方が変わります
働く準備の時期は、就労移行支援で訓練を進めるときです。暮らしの不安があれば、あわせてなかぽつに相談する形もあります。
仕事を探す時期は、応募の書類や面接の練習を通っている事業所で進めながら、職場でためす機会の紹介などでなかぽつが関わることもあります。
就職したあとは、就労移行支援から「就労定着支援」という仕組みに引きつがれます。なかぽつの相談は、期限なく続けられます。
関連記事: 就労定着支援とは|就職したあとも続く支援の仕組み(横浜市都筑区)
就労移行支援の事業所は、なかぽつやハローワークなどとつながりながら支援を進めます。どこになにを相談するかを、ひとりで組み立てなくて大丈夫です。
見学のときは、いま登録しているところや、いままでの相談先を、ありのまま話していただければ十分です。
よくある質問
就労移行支援を使うときは、市区町村への申しこみと受給者証が別にいります。手続きは事業所がいっしょに進められます。
就労移行支援も、手帳がないときに主治医の意見書などで使える場合があります。決めるのは市区町村ですので、手帳がない段階からの相談で大丈夫です。
暮らしの相談を、期限を気にせず長く続けたいときに、なかぽつの登録が役立つ形もあります。通いながらいっしょに考えられます。
都筑区から近い館としては、緑区中山の北部の館や、港北区の日吉の館があります。
すでになかぽつに登録している方も、ありのままお話しいただけます。
いつでもご相談お待ちしています
なかぽつか、就労移行支援か。
どちらを先に使うかは、いま決めなくて大丈夫です。
自分はまず相談から始める段階なのか、通って訓練を始める段階なのか?
など、気になることは見学のときに一緒に確かめられます。ブルーライン・グリーンライン「センター南駅」すぐですので、気軽にお越しください。
※今回の内容は、2026年8月時点の制度にもとづいています。

福祉の現場で7年、働くことを目指す方の支援に携わってきました。ステップキャリアではサービス管理責任者として、お一人ずつの体調やペースをうかがいながら個別支援計画をつくり、次の一歩を一緒に決めていくことがやりがいです。神奈川県・横須賀出身です。
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