就労移行支援と地域障害者職業センターのちがい|使い分け(横浜市都筑区)

こんにちは、ステップキャリアです。
横浜市の都筑区で就労移行の事業所を運営しています。
今回の記事では「就労移行支援と地域障害者職業センターのちがい」について解説しますね。



就労移行支援を調べていたら、「地域障害者職業センター」という似た名前の場所も出てきた。なにがちがうのか、どちらに相談すればいいのかわからなくなった——という方に向けた記事です。
地域障害者職業センターは、働きたい方が相談できるところとして、よく名前があがります。ここからは短く「職業センター」と書きますね。
先に、いちばん大事なことをお伝えします。2つは役割がちがう仕組みで、就労移行支援に通いながら、職業センターの支えを受ける形もあります。
今回のコラムでは、職業センターの4つの支え、就労移行支援とのちがいの表、神奈川のセンターの場所と、2つを組み合わせる流れをまとめました。
職業センターは、国の機関が置いている相談と評価の場です
職業センターは、国の機関が都道府県ごとに置いているところで、神奈川県にはひとつあります。名前のとおり、仕事(職業)にしぼった相談と評価の場です。
働きたい方の話を聞き、仕事に向く力を確かめるところから、就職したあとの職場への支えまで、カウンセラーと呼ばれる職員が受けもちます。
支えは大きく4つに分かれます。ひとつめは「職業相談・職業評価」で、就職に向けてなにをどう進めるか、どんな準備がいるかを、話し合いや検査をしながらまとめます。
ふたつめは「職業準備支援」で、センターに2〜12週間通いながら、作業や、職場での人とのやりとりの練習をします。神奈川のセンターでは、就労移行支援を使っている方も受けられると書かれています。
みっつめは「ジョブコーチ支援」で、就職したあとにジョブコーチが職場に来て、本人には仕事に慣れるためのアドバイスを、会社には配慮のしかたのアドバイスをします。
よっつめは「リワーク支援」で、精神障害のある方が休職から職場に戻るときに、主治医とつながりながら支えを受けられます。
神奈川のセンターの利用はすべて無料で、障害の種類や、手帳があるかないかを問いません。予約の電話で、うまく説明できなくてもかまいません。
就労移行支援とのちがいは、「評価・相談」か「訓練」かです
就労移行支援は、お住まいの市区町村から受給者証をもらい、事業所に週に何日か通いながら、働く準備をしていく場所です。パソコンや、応募の書類や面接の練習を、原則2年のあいだにゆっくり進めます。
職業センターは、毎日通うところではなく、評価や相談を受けたり、就職したあとに職場に来てもらったりする場所です。ちがいを表にすると、こう見えます。
| 職業センター | 就労移行支援 | |
|---|---|---|
| 役割 | 相談と評価、職場への支え | 働く準備をする場所 |
| 置いているところ | 国の機関 | 指定を受けた事業所 |
| 使い方 | 予約して、相談や評価を受けに行く | 週に何日か、通う |
| 期間 | 支えごとに決まる(ジョブコーチは標準2〜4か月) | 原則2年(審査により延長が認められる場合あり) |
| 手続き | センターに予約して申しこむ | 市区町村に申しこみ、受給者証をもらう |
| お金 | すべて無料 | 前年の所得で決まり、多くの方は0円 |
| 就職したあと | ジョブコーチが職場に来る | 就労定着支援に引きつがれる |
自分に合う仕事や、得意と苦手を、まず外から見てもらいたい。何から始めるかが見えていないなら、センターの評価から入る道があります。
通う場所で、生活リズムをととのえながら、働く準備をはっきり進めたい。就職に向けて動きだしたいなら、就労移行支援から入る道があります。
どちらから入っても、あとからもう一方を足せます。線をきっちり引けなくても大丈夫です。
働くことと暮らしの両方を話せる「なかぽつ」という窓口もあります。使い分けは、別のコラムにまとめています。
関連記事: 障害者就業・生活支援センターとは|就労移行支援とのちがい(横浜市都筑区)
神奈川障害者職業センターは、相模原市にあります
神奈川のセンターは、相模原市の南区桜台13-1にあります。職業準備支援とリワーク支援を受ける部屋は、同じ相模原市の相模大野にあり、ふだんの相談をする建物とは別です(2026年9月時点)。
横浜市の案内ページにも、働くことを相談できるところのひとつとして、相模原のセンターが載っています。都筑区(センター南)からは少し遠いので、毎日通う場所というより、予約した日に出かける場所と考えると、見通しが立てやすくなります。
使い方の流れは、電話やメールで予約をして、利用説明会に出てから、相談と評価を受けて、支えの計画をいっしょに作る、という順番です。
求人を紹介するのはハローワークの役割で、センターはハローワークとつながりながら進めます。ハローワークとのちがいは、別のコラムでまとめています。
関連記事: ハローワークと就労移行支援のちがい|役割と使い分け(横浜市都筑区)
組み合わせ方は、評価から訓練、そして職場への支えの流れです
2つを組み合わせるときは、評価を受けるとき、訓練のとき、就職したあと、の3つに分けると、頭の中がととのいます。
まず、センターの評価で、得意なことと苦手なことをまとめてもらいます。結果は、通う事業所で個別支援計画を作るときの材料にもなります。
次に、就労移行支援の事業所に通って、生活リズムづくりや、パソコンや面接の練習を進めます。センターの職業準備支援を、あわせて受ける形もあります。
就職したあとは、ジョブコーチが職場に来て、本人と会社の両方にアドバイスをしてくれます。期間は標準で2〜4か月、ひとりひとりに合わせて1〜8か月のあいだで決まります(センターを置く国の機関の案内)。
就労移行支援のほうは、就職したあとに「就労定着支援」という仕組みに引きつがれます。ジョブコーチと就労定着支援は、どちらも職場に慣れるための支えで、同じころにかさなる形もあります。
関連記事: 就労定着支援とは|就職したあとも続く支援の仕組み(横浜市都筑区)
働く前に職場でためす仕組みは、別のコラムにまとめています。
関連記事: トライアル雇用と職場実習|働く前に試せる仕組み(横浜市都筑区)
休職中で、元の職場に戻ることを考えている方に向けて、リワークとの使い分けを、別のコラムでまとめています。
関連記事: うつ病から社会復帰へ|リワークと就労移行支援の使い分け(横浜市都筑区)
就労移行支援の事業所は、職業センターやハローワークなどとつながりながら進めます。どこになにを相談するかを、ひとりで組み立てなくて大丈夫です。
見学のときは、すでに相談しているところや、受けた評価の結果を、ありのまま話していただければ十分です。
よくある質問
通い始めるときは、市区町村への申しこみと受給者証が別にいります。手続きは、事業所がいっしょに進められます。
就労移行支援も、手帳がないときに主治医の意見書などで使える場合があります。決めるのは市区町村ですので、手帳がないうちからの相談で大丈夫です。
ふだんの訓練は近くの事業所で進めて、評価や職場への支えはセンターにお願いする、という分け方もあります。
職場の上司や同僚が自然に支えられる形に、少しずつ移していくことをめざす仕組みです。
すでにセンターで評価を受けた方も、ありのままお話しいただけます。
いつでもご相談お待ちしています
職業センターか、就労移行支援か。
どちらを先に使うかは、いま決めなくて大丈夫です。
自分はまず評価を受けてまとめてもらうところなのか、通って訓練を始めるところなのか?
など、気になることは見学のときに一緒に確かめられます。ブルーライン・グリーンライン「センター南駅」すぐですので、気軽にお越しください。
※今回の内容は、2026年9月時点の制度にもとづいています。
参考: 神奈川障害者職業センター「障害のある方へのサービス」
参考: 高齢・障害・求職者雇用支援機構「職場適応援助者(ジョブコーチ)による支援」
参考: 横浜市「障害のある方の「働く」を相談する(神奈川障害者職業センター)」

福祉の現場で7年、働くことを目指す方の支援に携わってきました。ステップキャリアではサービス管理責任者として、お一人ずつの体調やペースをうかがいながら個別支援計画をつくり、次の一歩を一緒に決めていくことがやりがいです。神奈川県・横須賀出身です。
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