トライアル雇用と職場実習|働く前に試せる仕組み(横浜市都筑区)

こんにちは、ステップキャリアです。
横浜市の都筑区で就労移行の事業所を運営しています。
今回の記事では「トライアル雇用と職場実習」について解説しますね。



「働いてみたい。でも、入ってから合わなかったら——」と考えると、応募のボタンが押せなくなる方に向けた記事です。
就職は、いちど決めたら戻れないもののように見えます。合うかどうかを入る前に知りたい、と思うのは、あたりまえのことです。
先に、いちばん大事なことをお伝えします。働く前に、職場をためしてから決められる仕組みが2つあります。就労移行支援の「職場実習」と、国の「障害者トライアル雇用」です。
今回のコラムでは、2つの仕組みのちがいの表と、横浜市の実習の決まり、使い分けの考えかたをまとめました。
働く前に試せる仕組みは、2つあります
職場実習(企業実習)は、就労移行支援に通いながら、ほんものの会社で数日から数週間、仕事を体験する形です。会社に雇われるのではなく、利用者のまま出かけていきます。
障害者トライアル雇用は、期間を決めて会社に雇われ、働きながらおたがいに合うかをたしかめる国の仕組みです。原則3か月で、終わったあとに続けて雇うかどうかを決めます。
| 職場実習(企業実習) | 障害者トライアル雇用 | |
|---|---|---|
| 立場 | 就労移行支援の利用者のまま | 会社に雇われる(期間を決めた契約) |
| 長さ | 数日〜数週間 | 原則3か月(精神障害のある方は原則6か月・最長12か月) |
| 給料 | 出ない(働く練習のひとつ) | 出る(働いた分の給料) |
| 入り口 | 事業所のスタッフに話す | ハローワークの「障害者トライアル雇用求人」に応募 |
| 終わったあと | ふり返りをして、次を考える | 会社と本人が「続けよう」と決めれば、続けて雇われる |
大きなちがいは「雇われるかどうか」のひとつだけです。実習は働く練習、トライアル雇用は期間つきの本番、と考えると、頭の中で整理しやすくなります。
トライアル雇用は、障害者雇用の求人のひとつの形です。障害者雇用の入り口の仕組みは、別のコラムでまとめています。
関連記事: 障害者雇用と一般雇用のちがい|どちらで働くかの考え方(横浜市都筑区)
職場実習は、利用者のまま職場を体験する形です
就労移行支援には、事業所の中の訓練だけでなく、会社に出かけて仕事を体験する実習があります。横浜市の案内にも、就労移行支援の中身として「企業における作業や実習」が書かれています。
実習先の仕事は、事務補助のデータ入力や、書類をふうとうに入れる作業、お店の品出し、そうじなど、会社によってさまざまです。
流れは、スタッフに「実習をしてみたい」と伝えるところから始まります。実習先へのお願いや日どりの相談はスタッフが行い、始める前に実習のめあてと長さを、実習先・本人・スタッフの3人で決めます。
実習のあいだも、スタッフが様子を聞きに来たり、困ったことを実習先に伝えたりします。実習中も、終わったあとのふり返りも、スタッフが間に入ります。ひとりで会社に送り出される形ではありません。
横浜市には「横浜市職場実習事業」という仕組みがあり、実習の長さは原則2週間以内(とくに必要なときは最長1か月)と決められています(2026年6月時点の横浜市の案内)。
実習先までの交通費と食事代は、自分ではらう形です。実習中の事故やけがにそなえる保険には、就労移行支援の事業所などが入ります。
なお、就労移行支援の「体験利用」は事業所に通ってみる体験のことで、会社に行く実習とは別のものです。
関連記事: 就労移行支援の体験とは|見学とのちがいと過ごし方(横浜市都筑区)
トライアル雇用は、期間を決めて雇われる形です
障害者トライアル雇用は、ハローワークの「障害者トライアル雇用求人」に応募し、採用が決まったら期間を決めた契約を結ぶ仕組みです。国の案内では、ためしに働くあいだに会社とのおたがいの不安をへらし、続けて雇われることを目指す仕組みとされています。
長さは原則3か月です。精神障害のある方は原則6か月、最長12か月まで、時間をかけてたしかめられます。長さは会社と相談して決めます。
働く時間は、週に20時間以上が基本です。週20時間がまだむずかしい精神障害・発達障害のある方には、週10〜20時間から始めて、最長12か月かけて20時間以上を目指す「障害者短時間トライアル雇用」もあります。
給料は、働いた分が会社からはらわれます。雇われているあいだなので、実習とちがって本番にちかい形です。
対象になるのは、たとえば「働いたことのない仕事に挑戦したい方」「働いていないあいだが6か月をこえている方」「精神障害のある方」などです。障害者手帳がない方も、対象にふくまれることがあります。あてはまるかどうかは、ハローワークが決めます。
選考は、書類だけで決まるのではなく、面接を受けられると案内されています。面接の練習は、就労移行支援で先にできます。
関連記事: 模擬面接とは|就労移行支援での練習の進み方(横浜市都筑区)
関連記事: 週20時間未満から働く|短い時間で始める障害者雇用(横浜市都筑区)
使い分けは、いまの段階で決められます
「応募はまだこわい。まず職場の空気を知りたい」というときなら、実習が合っています。雇われる前なので、合わなかったときに、辞める手つづきもいりません。
「応募はできそう。でも、合うかどうかをたしかめてから決めたい」というときなら、トライアル雇用が合っています。
じゅんばんに使う道もあります。実習で職場のふんいきをつかみ、トライアル雇用で働いてみて、合えば続けて雇われる、という流れです。
トライアル雇用のあいだも、事業所のスタッフが職場との間に入る形で、支援を続けられる場合があります。あつかいは、事業所と自治体の決め方によります。
続けて雇われたあとは、就職したあとの支援(就労定着支援)へつながります。
関連記事: 就労定着支援とは|就職したあとも続く支援の仕組み(横浜市都筑区)
どちらを先にするか、ひとりで決めなくて大丈夫です。スタッフと話しながら、いまに合うほうを選べます。
よくある質問
実習先までの交通費や食事代は、自分ではらう形になります。
合わないと感じたときは、続けない選び方もできます。続けて雇われる形に進まない場合もある、と知ったうえで始められます。
どんな形で続けられるかは、事業所と自治体の決め方によりますので、応募の前にスタッフといっしょにたしかめられます。
あてはまるかどうかはハローワークが決めますので、手帳がないうちでも、あきらめる前に相談できます。
ふり返りでは、できたことと、つらかったことのどちらもスタッフとまとめて、次の実習や応募にいかしていけます。
いつでもご相談お待ちしています
働く前にためす仕組みは、2つとも国や市の決まりとして用意されています。
応募する気持ちになれないうちでも、実習の話から相談できます。
自分は実習が先なのか、トライアル雇用に進めるのか?
など、気になることは見学のときに一緒に確かめられます。ブルーライン・グリーンライン「センター南駅」すぐですので、気軽にお越しください。
※今回の内容は、2026年8月時点の制度にもとづいています。
参考: 厚生労働省「障害者トライアル雇用」のご案内(求職者の方へ)
参考: 横浜市「障害のある方の職場実習」

福祉の現場で7年、働くことを目指す方の支援に携わってきました。ステップキャリアではサービス管理責任者として、お一人ずつの体調やペースをうかがいながら個別支援計画をつくり、次の一歩を一緒に決めていくことがやりがいです。神奈川県・横須賀出身です。
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