特例子会社とは|障害者雇用の働く場のひとつ(横浜市都筑区)

こんにちは、ステップキャリアです。
横浜市の都筑区で就労移行の事業所を運営しています。
今回の記事では「特例子会社」について解説しますね。



求人を見ていて「特例子会社」という言葉に出会い、ふつうの会社と何がちがうのか分からず、手が止まってしまった——という方に向けた記事です。
中身はシンプルで、障害のある方が働くために、大きな会社が作った子会社のことです。
先に、いちばん大事なことをお伝えします。特例子会社は、障害のある方が働くために作られた会社なので、配慮が整った職場が多いです。
今回のコラムでは、仕組みと仕事の例、向き不向きの考え方、そして横浜市にいくつあるのかまでをまとめました。
障害のある方が働くために、作られた会社です
会社には、働く人のうち決まった割合で、障害のある方を雇うルールがあります(障害者雇用促進法)。いまは2.7%で、働く人が37.5人以上の会社があてはまります。
大きな会社の中には、障害のある方が働きやすいように、別の会社(子会社)を作るところがあります。国の認定を受けた子会社が、特例子会社です。
特例子会社で働く人は、親会社で雇われている人として数えられます。親会社にとっては、グループ全体で雇用を進められる仕組みです。
認定にはルールがあります。障害のある方が5人以上いて、働く人のうち20%以上をしめていることです。
障害のある方のための設備や、専任の指導員がいることも決まりに入っています。
ルールを見ると分かるとおり、「障害のある方が多く、配慮のある会社」であることが、もとになっています。国の説明でも、配慮された職場の中で力を出せることが、働く側のよい点として書かれています。
働く側から見ると、「配慮のある職場で、大きな会社のグループのひとりとして働く」というイメージでじゅうぶんです。親会社は、名前を聞けば知っている会社ということも多いです。
障害者雇用という入り口の仕組みは、別のコラムでまとめています。
関連記事: 障害者雇用と一般雇用のちがい|どちらで働くかの考え方(横浜市都筑区)
全国に631社。横浜市にも22社あります
厚生労働省の一覧によると、2025年6月1日の時点で、全国に631社あります。前の年より17社増えました。
いちばん多いのは、東京の201社。神奈川県は50社で、東京・大阪のつぎに多い数です。
横浜市には22社あり、都筑区にも2社あります。東京まで出なくても、横浜の中で探せる会社がいくつもある、ということです。
数は、年ごとに増えています。2004年には153社でしたので、20年ほどで4倍になりました。
働いている人の顔ぶれも変わってきました。精神障害のある方は、2025年6月の時点で14,000人を超え、10年前の6倍ほどに増えています(雇用率のルールで数えた人数)。
なお、一覧にのっているのは会社の名前と場所だけで、いま求人が出ているかどうかは分かりません。求人の探し方は、あとの「よくある質問」でふれます。
仕事の例は、こんな中身です
仕事は、親会社やグループの仕事の一部を受け持つ形が中心です。よくある例を並べてみます。
| 仕事の例 | 中身のイメージ |
|---|---|
| 事務のサポート | 書類のスキャン、ファイルの整理、コピー |
| データ入力 | 名簿や数字を、決まった形で打ちこむ |
| 郵便物・書類のあつかい | 社内に配る、発送の準備、シュレッダー |
| 清掃・片づけ | オフィスや会議室の掃除、備品の確かめ |
| 印刷・名刺づくり | 社内向けの印刷物や、名刺をつくる |
| 農園・食堂・売店 | 野菜づくり、社員向けの食堂やカフェの手伝い |
どれも、決まった手順をていねいにくり返す仕事が中心です。同じ手順を、あきずに続けられる方に向いています。
スピードよりも、ていねいさが大事にされる場面が多いです。ひとりでこつこつ進める作業もあれば、何人かのチームで分けて進める作業もあります。
どれかひとつだけを、ずっと続ける形もあれば、いくつかを日によって変える形もあります。
仕事は、やり方を分かりやすく整えたうえで任される形が多いです。写真つきの手順書や、作業の区切りをはっきりさせる工夫など、会社ごとに整え方があります。
ひとつの会社にぜんぶの仕事があるわけではなく、親会社の仕事によって中身が変わります。事務のサポートが多いので、事務の仕事の中身を知っておくと、求人が読みやすくなります。
関連記事: 障害者雇用の事務職とは|仕事の中身と目指し方(横浜市都筑区)
向き不向きは、「安心」と「広がり」で考えます
特例子会社と、ふつうの会社の障害者雇用枠。どちらが上ということはなく、大事にしたいものがちがうだけです。
| 特例子会社 | ふつうの会社の障害者雇用枠 | |
|---|---|---|
| まわりの人 | 障害のある人が多い | 障害のない人が多い |
| 配慮 | はじめから整っている会社が多い | 会社ごとにちがう |
| 仕事のはば | 決まった作業が中心 | 部署によっていろいろ |
| 求人の数 | ふつうの会社よりは少ない | 特例子会社よりは多い |
配慮の整った職場で、体調を保ちながら長く働きたい方には、特例子会社が合いやすいです。相談できる支援員がいる会社も多く、困りごとを早めに伝えられます。
いっぽう、いろいろな仕事をやってみたい方や、ゆくゆくはもっと広い役割を目指したい方には、ふつうの会社の障害者雇用枠も入り口になります。
まわりに同じ立場の人がいると心強い、という方もいれば、いろいろな人とまじって働きたい、という方もいます。
どちらが合うかは、いまの体調と、どんなふうに働きたいかで変わります。はじめは「よく分からない」のままで、かまいません。
どちらかに決めてからでなくても、両方の求人を見ながら考えられます。
なお、特例子会社は障害者雇用のひとつなので、障害のことを会社に伝えて働く形(オープン就労)がふつうです。伝えるかどうかの考え方は、別のコラムにまとめています。
関連記事: オープン就労とクローズ就労のちがい|自分に合う選び方(横浜市都筑区)
就労移行支援から、目指す道があります
会社によっては、応募の前に職場を見学したり、実習をしたりできるところもあります。働く場を見てから決められるのは、安心できる点です。
就労移行支援では、応募に向けた準備も進められます。決まった手順をこなす練習、体調の波とのつきあい方、困ったときの伝え方などです。
はじめから行き先をしぼらなくても、準備の中身はほとんど同じです。
求人を探すところから、応募の書類、実習の段取りまで、支援員と一緒に進められます。ひとりで全部を調べなくて大丈夫です。
見学のときに、気になっている会社の名前を出すだけでも、話は進みます。
週20時間より短い時間から始める働き方もあります。短い時間からの働き方は、別のコラムでまとめています。
関連記事: 週20時間未満から働く|短い時間で始める障害者雇用(横浜市都筑区)
よくある質問
求人票を見くらべながら、支援員と一緒に確かめられます。
会社によって受け入れている障害の種類や仕事はちがいますので、求人ごとに確かめられます。
手帳を取るかどうかで迷っているうちからでも、相談は始められます。手帳のことは、主治医や支援員に聞きながら、ゆっくり決めていけます。
まず配慮の整った場所で働くリズムを作ってから、次を考える順番もあります。
探し方から応募まで、事業所で一緒に進められます。
いつでもご相談お待ちしています
特例子会社が合うかどうかを、いま決めなくて大丈夫です。
働く場のひとつとして、知っておくだけでかまいません。
自分に合うのは特例子会社なのか、ふつうの会社なのか?
など、気になることは見学のときに一緒に確かめられます。ブルーライン・グリーンライン「センター南駅」すぐですので、気軽にお越しください。
※今回の内容は、2026年8月時点の制度にもとづいています。
参考: 厚生労働省「特例子会社一覧(令和7年6月1日現在)」

福祉の現場で7年、働くことを目指す方の支援に携わってきました。ステップキャリアではサービス管理責任者として、お一人ずつの体調やペースをうかがいながら個別支援計画をつくり、次の一歩を一緒に決めていくことがやりがいです。神奈川県・横須賀出身です。
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