就労移行支援の在宅訓練とは|家から通う形と条件(横浜市都筑区)

こんにちは、ステップキャリアです。
横浜市の都筑区で就労移行の事業所を運営しています。
今回の記事では「就労移行支援の在宅訓練」について解説しますね。



就労移行支援を使ってみたいけれど、毎日通うのはまだむずかしい。家から訓練を受けられる形はないのだろうか——という方に向けた記事です。
家から使う形は「在宅訓練」と呼ばれることが多く、国の決まりの中では「在宅でのサービス利用」という名前で書かれています。
先に、いちばん大事なことをお伝えします。家から使いたい方で、家でも訓練の効果があると市区町村が認めたときに、家から就労移行支援を使える決まりが国にあります。
できるかどうかは事業所ごとに違い、使えるかを決めるのは区役所ですので、通えるか迷っている段階から相談できます。
今回のコラムでは、在宅訓練が認められる条件、家にいる日のスタッフとのやりとり、通う形とのちがいの表、横浜市での手続きの流れをまとめました。
家から使えるのは、区役所が効果を認めたときです
家から使う形は、国(厚生労働省)が事業所に向けて出している決まりの中で認められています。
使えるのは、家から使いたい方のうち、家でも支援の効果があると市区町村が認めた方です。横浜市では、受給者証を出している区役所が決めます。
国は、スタッフが様子をじかに見ながら支える、顔を合わせた形を基本にしています。家から使う形は、通うのがむずかしいわけがあるときなどに、家でも訓練の目標に近づけると認められたうえで使えます。
希望すれば必ず認められる仕組みではありませんが、あてはまるかどうかを自分で決めなくて大丈夫です。区役所が決める仕組みですので、迷う段階の相談で足ります。
通えないわけを、きれいに言葉にできなくてもかまいません。
横浜市の案内でも、就労移行支援を使える人として、会社で働きたい方とならんで、技術を身につけて家で働くことや起業をめざす方があげられています。家で働く道は、はじめから考えられています。
外に出ること自体がまだ遠く感じるときは、家の中から段階を分けて進む考え方を、別のコラムでまとめています。
関連記事: ひきこもりから働くまで|外に出る小さな段階(横浜市都筑区)
家にいる日は、1日2回の連絡と週1回のふり返りがあります
在宅訓練は、家でひとりで自習を続ける形ではありません。国の決まりでは、家にいる日にスタッフがどう関わるかが、こまかく決められています。
まず、1日に2回は、連絡やアドバイス、進み具合を確かめるやりとりがあり、事業所が毎日の記録を残します。課題でつまずいたときに、電話や家への訪問で支えてもらえる形も求められています。
1週間に1回は、スタッフが家に来るか、通うか、電話やパソコンを使って、ふり返り(評価)をします。1か月のうち1日は、家に来てもらうか、事業所に通うかして、目標にどれだけ近づいたかを確かめます。
体調が急に変わったときや災害のときに、スタッフがかけつけられる形も、決まりのひとつです。急なときにかけつけられないほど遠い事業所を、オンラインだけで使う形は、ふつうは認められていません。
令和8年4月には、自習だけをさせるようなよくない運営がいくつか見られたとして、国が決まりを守るようあらためて求めました。家にいる日も、聞ける相手がいる形で進みます。
家にいる日と通う日を何日ずつにするかは、個別支援計画の中で決めていきます。通う日数に「週何日から」という決まりがないことは、別のコラムでまとめています。
関連記事: 就労移行支援は週何日から?|少ない日数で始める形(横浜市都筑区)
通う日の一日の流れは、別のコラムにまとめています。
関連記事: 就労移行支援の一日の流れ|何時に来て何をするか(横浜市都筑区)
通う形とのちがいを表にすると、こう見えます
横浜市は、令和3年4月に、市内の事業所に向けて、家から使うときの決まりを通知しています。中身をもとに、通う形と家から使う形のちがいを表にしました。
| 通う形 | 家から使う形 | |
|---|---|---|
| 訓練をする場所 | 事業所 | 家(1か月に1日は、通うかスタッフが来る) |
| スタッフとのやりとり | 顔を合わせて | 電話やパソコンで、1日2回以上 |
| 使えるかを決める人 | 区役所 | 区役所が、家でも効果があるかをあわせて決める |
| 受給者証 | もらう | 「在宅」とは書かれず、作り直しもない |
| 使える期間 | 原則2年 | 通う形と同じで、変わらない |
| 利用料 | 前の年の所得で上限が決まる | 通う形と同じ |
横浜市の通知では、家からの支援と通う形を組み合わせて使えるとされています。週のうち何日かを通い、残りの日を家で進める、という形が考えられます。
どちらか一方に決めきらなくてもかまいません。
使える期間は、家からにしても変わらず、原則2年です(審査により延長が認められる場合があります)。利用料も通う形と同じで、前の年の所得で上限が決まり、多くの方は0円です。
家で進める訓練の中身と、いつまで家からにするかは、個別支援計画に書きます。計画はあとから見直せますので、体調に合わせて、通う日を少しずつ増やしていく形もあります。
家で働く障害者雇用(在宅ワーク)をめざす方は、家での訓練で、家で仕事を進めるリズムに慣れておく、という考え方もあります。
関連記事: 障害者雇用の在宅ワーク|家で働く形と準備のしかた(横浜市都筑区)
手続きは、事業所と区役所のあいだで進みます
受給者証をすでに持っている方は、家から使うために申しこみ直す形ではありません。家からの支援を始める前に、事業所が、家から使うことを知らせる書類(支援実施報告書)を区役所に出す決まりです。
都筑区にお住まいなら、出す先は都筑区役所(茅ケ崎中央32-1)の高齢・障害支援課です。受給者証がまだの方は、先に受給者証の手続きを進めながら、家から使いたいことをあわせて伝えておく形が考えられます。
家からの支援ができるのは、事業所の決まりごと(運営規程)に、家からの支援をすると書いてある事業所だけです。できるかどうかは事業所ごとに違い、見学のときに確かめられます。
国は、家からの支援の決まりを、令和9年度の見直しで変えることを考えています。決まりが変わることもありますので、いちばん新しい決まりは、区役所や事業所で確かめる形がたしかです。
通うのがつらくて休みがちなときは、家からに切りかえる前に、日数を減らす計画の見直しなど、ほかにもできることがあります。
関連記事: 通うのがつらくなったとき|休みたい日の連絡と続け方(横浜市都筑区)
電車や人混みの不安で通うのがむずかしいときは、時間をずらす工夫や、通いながら少しずつ慣らす段階も、別のコラムでまとめています。
関連記事: 不安が強くて通勤がつらいとき|電車と職場への行き方の工夫(横浜市都筑区)
よくある質問
使えるかを決めるのは区役所です。体調のことは主治医と相談しながら、いまの状態のまま相談していただけます。
実際にどう用意するかは事業所ごとに違いますので、見学のときに確かめられます。
使える期間は原則2年で、審査により延長が認められる場合があります。家にいる日も、期間の中に数えられます。
負担の上限は前の年の所得で決まり、多くの方は0円です。目安は見学のときにご案内できます。
毎日通うのがむずかしいときは、週の日数を少なくする形や、短い時間から始める形も、あわせて一緒に考えられます。
いつでもご相談お待ちしています
家から始めるか、通いながら始めるか。
どちらが合うかは、いま決めなくて大丈夫です。
自分の体調で家からの形は認められそうか、通う日数はどのくらいから始められそうか、在宅訓練に対応しているのか?
など、気になることは見学のときに一緒に確かめられます。ブルーライン・グリーンライン「センター南駅」すぐですので、気軽にお越しください。
※今回の内容は、2026年9月時点の制度にもとづいています。
参考: 厚生労働省「就労移行支援事業、就労継続支援事業(A型、B型)における在宅支援の要件遵守の徹底について」(令和8年4月13日 事務連絡)
参考: 横浜市「日中活動系サービス」(事業者向け・就労系障害福祉サービスの在宅利用について(通知))
参考: 横浜市「就労移行支援事業」

福祉の現場で7年、働くことを目指す方の支援に携わってきました。ステップキャリアではサービス管理責任者として、お一人ずつの体調やペースをうかがいながら個別支援計画をつくり、次の一歩を一緒に決めていくことがやりがいです。神奈川県・横須賀出身です。
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