就労移行支援は50代でも使える?|年齢の決まりと進め方(横浜市都筑区)

こんにちは、ステップキャリアです。
横浜市の都筑区で就労移行の事業所を運営しています。
今回の記事では「50代からの就労移行支援」について解説しますね。



就労移行支援を調べてみたけれど、自分はもう50代。若い方が通う場所ではないか、いまからはじめて間に合うのか、と手が止まってしまった——という方に向けた記事です。
年齢のことは、問い合わせをする前に、いちばん気になるところだと思います。
先に、いちばん大事なことをお伝えします。就労移行支援の対象は、働きたい気持ちのある65歳未満の方で、50代は使える年代に入っています。
受けられる支援の中身も、使える期間も、利用料の決まり方も、年齢で変わることはありません。
今回のコラムでは、年齢の決まりと65歳からの例外、国の調べにある50代の働く方の割合、体力や通う日数にあわせた進め方をまとめました。
50代は、就労移行支援を使える年代です
就労移行支援の対象は、国の決まりで「就労を希望する65歳未満の障害者」と書かれています。年齢についての決まりは、上限の65歳だけです。
使える年齢は18歳から64歳までなので、50代はうしろのほうにはなりますが、しっかり中に入っています。
「若い人のための仕組み」と思っている方は多いのですが、20代ではじめる方も、50代ではじめる方も、受けられる支援の中身は同じです。
年齢のほかに、使うときには市区町村への申しこみと受給者証がいります。使えるかどうかを決めるのは市区町村で、手続きは事業所がいっしょに進められます。
65歳をすぎても、続けて使える例外もあります。65歳になる前の5年間、とぎれずに障害福祉サービスを使っていて(支給決定を受けていて)、65歳になる前日にも就労移行支援を使っていた方は、65歳をすぎても続けられると、国の資料に書かれています。
入院などのやむをえない事情で使っていなかった期間は、5年間から除いて数えます。60代で考えはじめた方は、あてはまるかどうかを窓口で確かめる形になります。
年齢で変わらないものを、表にまとめます。
| 気になること | 決まり |
|---|---|
| 年齢の上限 | 働きたい65歳未満の方(65歳からは、上の例外あり) |
| 使える期間 | 原則2年(市区町村の審査で、最大1年のばせる場合あり)。年齢で短くならない |
| 利用料 | 前の年の所得で上限が決まり、多くの方は0円。年齢で変わらない |
| 通う日数 | 週1日や半日からはじめる形もある。年齢で決まらない |
| 受けられる支援 | 訓練、職場さがし、就職したあとの定着の支え。年齢で変わらない |
30代・40代の方の年齢の不安については、別のコラムでまとめています。
関連記事: 30代・40代からの就労移行支援|いまからの働き方(横浜市都筑区)
国の調べでは、50〜54歳がいちばん多い年代です
「50代で、ほんとうに雇われて働いている方はいるのだろうか」。気になるところを、国の調べの数字で見てみます。
厚生労働省が5年ごとにおこなう「障害者雇用実態調査」の、2023年度の結果です。精神障害のある方で会社に雇われている人を年代ごとに見ると、50〜54歳が15.7%で、いちばん割合の高い年代でした。
働く人全体(常用労働者)とくらべても、20〜39歳と50〜54歳は、精神障害のある方の割合のほうが高くなっています。
55〜59歳は5.8%、60〜64歳は2.6%と、55歳をすぎると割合は小さくなります。数字は、いま雇われている方の年代の分布であって、50代後半の方が使えないという意味ではありません。
調べは、2023年6月に、働く人が5人以上いる民間の事業所でおこなわれました。精神障害のある方で雇われている人は、全体で21万5,000人と見られています。
50代で雇われて働いている方は、めずらしくないことが、数字からわかります。
50代からの進め方は、体力と通う日数にあわせて決められます
50代の方が心配になりやすいのは、「体力が続くか」「毎日は通えない」の2つです。通う日数や時間は、体調にあわせて決められる仕組みです。毎日通わなければいけない、という決まりはありません。
はじめは週1日や半日から通い、体調を見ながら日数をふやしていく形があります。通う日数は、通いはじめに作る計画で、スタッフといっしょに決めます。
生活リズムを整えるところからはじめる方も、パソコンの練習からはじめる方もいます。進む速さは、ひとりずつちがって大丈夫です。つかれが出た週は、日数をもどすこともできます。
働く時間も、フルタイムだけではありません。週20時間未満から働く形もあり、体力にあわせて、短い時間からはじめる道が選べます。
関連記事: 週20時間未満から働く|短い時間で始める障害者雇用(横浜市都筑区)
求人をさがす段階では、ハローワークの障害のある方の窓口と、通っている事業所がいっしょに動きます。役割のちがいは、別のコラムでまとめています。
関連記事: ハローワークと就労移行支援のちがい|役割と使い分け(横浜市都筑区)
長く働いてきた経験は、50代の材料になります
年齢は、求人を前にするとマイナスの材料に見えます。ただ、50代には、働いてきた年月のぶんだけ、応募のときに使える材料がそろっています。ひとつずつ、分けて書き出してみます。
1つめは、長く続けた仕事や作業です。同じ作業を何年も続けた経験は、「続ける力」として、履歴書や面接で伝えられます。
2つめは、人に教えたことや、任されたことです。後輩に仕事を教えた、店のかぎを任された、といった経験も材料になります。
3つめは、体調とのつきあい方の工夫です。くずれやすい場面と持ちなおし方を知っていることは、配慮事項を書くときの土台になります。
4つめは、避けたい条件です。合わなかった職場の経験からは、次の職場で避けたい条件が見えてきます。仕事が続かなかった経験も、せめる材料ではなく、選ぶ材料です。
関連記事: 仕事が続かないのはなぜ?|辞めたくなる背景と次の考え方(横浜市都筑区)
事務の仕事を長くしてきた方なら、障害者雇用の事務職で、経験をいかせる場面があります。仕事の中身とめざし方は、別のコラムでまとめています。
関連記事: 障害者雇用の事務職とは|仕事の中身と目指し方(横浜市都筑区)
材料の書き出しから履歴書の仕上げまで、通いながらスタッフといっしょに進められます。ひとりで仕上げなくて大丈夫です。
よくある質問
訓練も、みんなで同じことをするより、ひとりずつの計画で進める時間が中心です。年代の様子は、見学のときに確かめられます。「浮くかも」という心配ごと、遠慮なく聞いていただけます。
体力にあわせて、週20時間未満の短い時間から働く形もあります。まにあうかどうかより、どんな働き方なら続けられるかを、いっしょに考えられます。
使えるかどうかを決めるのは市区町村です。あきらめる前に、区役所の窓口や見学のときに相談できます。
会社で働くことをめざして訓練をするなら就労移行支援、支えを受けながら作業からはじめるならB型、という考え方です。どちらが合うかは体調と希望で変わりますので、見学のときにいっしょに考えられます。
同じ年代の方が通っているかどうかや、教室の様子は、見学のときにありのままお伝えします。
いつでもご相談お待ちしています
50代ではじめていいのか、体力は続くのか。
迷いの言葉のままで、話していただける場所です。
週何日から通えるのか、同じ年代の方はいるのか?
など、気になることは見学のときに一緒に確かめられます。ブルーライン・グリーンライン「センター南駅」すぐですので、気軽にお越しください。
※今回の内容は、2026年9月時点の制度にもとづいています。
参考: 厚生労働省「令和5年度障害者雇用実態調査の結果を公表します」

福祉の現場で7年、働くことを目指す方の支援に携わってきました。ステップキャリアではサービス管理責任者として、お一人ずつの体調やペースをうかがいながら個別支援計画をつくり、次の一歩を一緒に決めていくことがやりがいです。神奈川県・横須賀出身です。
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