障害者雇用の自己PR|書き方と例文(横浜市都筑区)

こんにちは、ステップキャリアです。
横浜市の都筑区で就労移行の事業所を運営しています。
今回の記事では「障害者雇用の自己PR」について解説しますね。



履歴書の自己PRの欄で、手が止まってしまう。人に自慢できる強みなんて思いつかないし、ブランクもある——という方に向けた記事です。
先に、いちばん大事なことをお伝えします。自己PRは、人よりすぐれた点をくらべる欄ではなく、「仕事でできること」と「続けるための工夫」がひとつずつあれば十分です。
今回のコラムでは、志望動機とのちがい、3段の型、ブランクや短い職歴のときの材料の見つけ方、例文3つ、読み直しの目安をまとめました。
自己PRと志望動機は、答える問いがちがいます
志望動機は「なぜ、うちの会社なのか」への答えで、自己PRは「なにができる人なのか」への答えです。
ハローワークの応募書類の手引きでは、志望の動機は応募したいと考えた理由を書き、アピールポイントは「自分のもっている経験や能力を活かして、応募先企業に貢献したい」という趣旨を書く、と分けられています。
厚生労働省が示している履歴書の様式例では、「志望の動機、特技、好きな学科、アピールポイントなど」が、ひとつの欄にまとまっています。
つまり履歴書では、2つを同じ欄に書く形が多く、中身が重なると欄がむだになります。役割を分けておくと、どちらも短くて済みます。
| 志望動機 | 自己PR | |
|---|---|---|
| 答える問い | なぜ、うちの会社なのか | なにができる人なのか |
| 中心になる中身 | 会社を選んだ理由と、続けられる理由 | 仕事でできることと、根拠 |
| 材料の出どころ | 求人票の中の一文 | 訓練や生活で続いていること |
| 面接での聞かれ方 | 「なぜ当社を選びましたか」 | 「強みを教えてください」 |
志望動機の組み立ては、別のコラムでまとめています。
関連記事: 障害者雇用の志望動機|考え方と書き方の例(横浜市都筑区)
型は「できること→根拠→仕事での生かし方」の3段です
自己PRは、3段の順番で書くと、短くても伝わる文になります。
1段めは、できること。「決まった手順を、同じ質でくり返せる」「まちがいに気づきやすい」のように、仕事にかかわることをひとつ選びます。
2段めは、根拠。ハローワークの手引きでも、アピールポイントは「性格や行動特性などが現れたエピソードを示すと効果的」とされています。「訓練で入力の作業を半年続け、見直しの手順を自分で決めた」のような、続いている事実で十分です。
3段めは、仕事での生かし方。求人票にある仕事の中身に、1段めをつなげます。「データ入力の仕事でも、同じ見直しの手順で進められます」という形です。
障害者雇用では、3段のあとに「続けるための工夫」をひとこと添えると、会社の見方に合った文になります。
会社向けの手引き(JEED「はじめての障害者雇用」)では、採用を決めるときの目安として、「できること」「できないこと」「サポートを受ければできること」を説明できることや、困ったときに自分からサポートを頼めることがあげられています。
苦手への工夫を自己PRに書くと、会社向けの手引きにある「自分の状態を説明できるか」に、先に答える形になります。
履歴書の配慮の欄で作った「事実・工夫・お願い」の3点セットのうち、「工夫」の部分は、自己PRにもありのまま使えます。
関連記事: 障害者雇用の履歴書の書き方|配慮事項は3点セットで(横浜市都筑区)
得意と苦手、工夫を言葉にする作業は、ナビゲーションブック(自分の取扱説明書)を作る流れと同じです。
関連記事: ナビゲーションブックとは|自分の取扱説明書の作り方(横浜市都筑区)
ブランクや短い職歴のときは、「いま続いていること」から書きます
職歴が短い、ブランクが長い、仕事の中で見つけた強みがない。材料になるのは、いまの生活と訓練です。
就労移行支援の訓練で続けていることは、仕事に近い事実です。「入力の作業を週4日、3か月続けている」は、根拠として使えます。
人に言われたことも材料です。支援員や家族から「ていねい」「よく気がつく」と言われたことがあれば、自分では強みと思えなくても、根拠つきの得意です。
ハローワークの手引きでは、「学びたい」「充実感を得たい」のような一方的な希望だけでは、伝わりにくいとされています。意気ごみの言葉より、続いている事実のほうが、読む側には安心です。
ブランクの期間の書き方は、職務経歴書のコラムでまとめています。
関連記事: 障害者雇用の職務経歴書|ブランクがあるときの書き方(横浜市都筑区)
例文は、事務・軽作業・ブランクありの3つです
3段の型にあてはめた書き方の例文で、実在の方の文ではありません。ご自身の言葉に直して使えます。
事務(データ入力が中心の求人)の場合——
「入力したあとに、決めた手順で見直すことができます。就労移行支援の訓練でデータ入力を半年続け、入力のあとに桁数と日付を見直す手順を自分で決めてから、まちがいが減りました。データ入力の仕事でも、同じ手順で正確さを保てます。口頭の指示はメモに書いてから取りかかる工夫をしています」
軽作業(仕分けや検品の求人)の場合——
「ひとつの作業を、同じ質でくり返すことができます。訓練では封入と仕分けの作業を週4日続け、作業の数を毎回記録してきました。検品の仕事でも、決めた順番で見ていく形なら、集中を保って進められます。急な変更があるときは、紙で手順をもらえると落ちついて対応できます」
ブランクがある(前の仕事から3年あいている)場合——
「決めた時間に起きて、決めた場所に通うことを、いまは続けられています。休んでいた時期のあと、就労移行支援に週3日から通いはじめ、半年たったいまは週5日通っています。決まった時間の勤務を、安定して続けられます。体調の変化は、早めに支援員に伝える形でととのえてきました」
書類を出す前の確認は、チェックリストのコラムにあります。
関連記事: 障害者雇用の応募書類チェックリスト|提出前の確認(横浜市都筑区)
不採用が続いたときの受けとめ方は、別のコラムにまとめています。
関連記事: 不採用が続いてつらいとき|受けとめ方と次の一歩(横浜市都筑区)
読み直すときの目安は、2つです
書けたあとに読み返すと、足りないものが見えてきます。
1つめは、工夫やお願いだけになっている形。「静かな席と、残業なしの勤務があれば働けます」だけでは、任せられる仕事が見えません。得意をひとつ足すと、形になります。
2つめは、「まじめです」「がんばります」で止まっている形。ハローワークの手引きにあるとおり、根拠になるエピソードがないと、読む側には残りません。続いている事実を一文足すだけで、変わります。
ハローワークの手引きでは、志望の動機とアピールポイントは、面接でいちばんよく聞かれる項目とされています。書いた文と同じ順番で話せば、面接の答えもできあがっています。
書き出した材料のどれが自己PRに向くかは、支援員と一緒に選べます。ひとつも見つからない、という段階からで大丈夫です。
よくある質問
「ていねいだね」と言われたこと、決めた時間に通えていること、どちらも材料です。
自己PRの中で工夫にふれるときは、「口頭の指示はメモに書いてから取りかかる」のように、していることだけを短く書けば十分です。
職務経歴書に書くときは、根拠のところを少し長くする形でも大丈夫です。
履歴書と同じ中身でかまいません。
書けた文を読み直して、面接で話す形にそろえるところまで、いっしょに確かめられます。
いつでもご相談お待ちしています
自己PRの欄が白いまま、というところからで大丈夫です。
材料は、いまの生活と訓練の中にあります。
自分の「できること」は、どう言葉にすればいいのか? 工夫は、どこまで書けばいいのか?
など、気になることは見学のときに一緒に確かめられます。ブルーライン・グリーンライン「センター南駅」すぐですので、気軽にお越しください。
※今回の内容は、2026年9月時点の制度にもとづいています。
参考: ハローワーク「応募書類の作り方」1.履歴書(PDF)
参考: ハローワーク「応募書類の作り方」2.職務経歴書(PDF)
参考: 厚生労働省「新たな履歴書の様式例の作成について」(PDF)
参考: JEED「はじめての障害者雇用~事業主のためのQ&A~」採用の決定

福祉の現場で7年、働くことを目指す方の支援に携わってきました。ステップキャリアではサービス管理責任者として、お一人ずつの体調やペースをうかがいながら個別支援計画をつくり、次の一歩を一緒に決めていくことがやりがいです。神奈川県・横須賀出身です。
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