休職中に転職活動をしてもいい?|会社の決まりと手当の関係(横浜市都筑区)

こんにちは、ステップキャリアです。
横浜市の都筑区で就労移行の事業所を運営しています。
今回の記事では「休職中の転職活動」について解説しますね。



休職に入って、少しずつ体調が落ちついてきたころ。「いまの会社に戻れるだろうか」「休んでいる間に、転職活動をしてもいいのだろうか」と考えはじめた——という方に向けた記事です。
「休んでいるのに動いていいのかな」という後ろめたさと、「動かないと間に合わないかも」というあせりが、いっしょにやってくる時期です。
先に、いちばん大事なことをお伝えします。休職中の転職活動をしてはいけない、という法律はありません。確かめるところは、会社の決まりと、傷病手当金との関係の2つです。
順番は「まず体調、つぎに情報あつめ、応募はもう少しあと」でかまいません。動きだす前に、主治医にひとこと話しておく形が、いちばん安心です。
今回のコラムでは、会社の決まりで見るところと、傷病手当金との関係、段階ごとにできることをまとめました。
会社の決まりで見るところは、3つです
休職の決まりは、法律ではなく、会社ごとの決まり(就業規則)にあります。休職を「体を休めるための期間」としている会社が多く、休める長さも、期限が来たときの扱いも、会社によって違います。
1つめは、休職の目的と、休職中の決まりです。休むための期間とされているか、休職中にほかの仕事をすることについての決まりがあるか、という点です。
2つめは、いつまで休めるかと、期限が来たときの扱いです。残りの日数が見えると、転職活動をいつから考えるかを、あわてずに決められます。
3つめは、休職中の連絡の決まりです。月に1回の近況の連絡や、診断書を出す時期など、会社と決めた形があれば、変わらず続けます。
厚生労働省の手引きでは、休めるいちばん長い期間などは、あらかじめ会社の決まりに書いて知らせておくことが望ましい、とされています。会社の担当の方に「休職の決まりを教えてほしい」とたずねる形でかまいません。
休職の期限が近づいたときの、復職か転職かの決め方は、別のコラムでまとめています。
関連記事: 復職か転職か|休職の期限が近づいたときの決め方(横浜市都筑区)
傷病手当金は「いまの仕事ができない状態」に出る手当です
会社の健康保険から出る傷病手当金は、休職中のお金を支える仕組みです。気になるのは「もらいながら動いていいのか」という点だと思います。
全国健康保険協会(協会けんぽ)の案内では、出る条件は4つです。仕事以外が原因の病気やケガで休んでいる、休んで治すために働けない状態(労務不能)である、4日以上仕事を休んでいる、給与が出ていない、の4つです。
「働けない状態」とは、いままでしていた仕事ができない状態のことで、医師の意見や仕事の中身などをもとに決まる、と案内されています。転職活動をしてはいけない、という言葉があるわけではありません。
ただ、手当は「いまの仕事ができない状態」に出るものですので、応募や面接、内定といった「働ける」と見える動きは、主治医に話してからが安心です。続くかどうかを決めるのは、健康保険のほうです。
求人を見る、希望を書き出す、といった情報あつめは、体を休めるじゃまにならない範囲で進められます。
傷病手当金は、条件がそろえば、会社を辞めたあとも残りの期間を受け取れる場合があります。同じ病気では、出はじめた日からあわせて1年6か月までです。「辞めたら切れる」と決めつけて、あせらなくて大丈夫です。
辞めたあとの手当のことは、別のコラムでまとめています。
関連記事: 傷病手当金は退職後ももらえる?|続けて受け取る条件と手続き(横浜市都筑区)
順番は「体調 → 情報あつめ → 応募」で大丈夫です
厚生労働省の手引きには、休んでいる本人が「復職できるか」「今後のキャリア」に不安を感じることがある、と書かれています。
| 段階 | できることの例 | 先に話す相手 |
|---|---|---|
| 体調をととのえる | 起きる時間をそろえる・通院を続ける | 主治医 |
| 情報あつめ | 求人を見る・希望を書き出す・見学に行く | 主治医(動きはじめのめやす) |
| 応募・面接 | 応募する・面接を受ける・内定の返事をする | 主治医・会社の担当(辞めるときの手続き) |
はじめの段階は、体調をととのえる時期です。転職のことは、まだ考えなくてかまいません。起きる時間がそろってきたか、外に出る日が増えたか、が次に進むめやすになります。
2つめの段階は、情報あつめです。求人を見る、働き方の希望を紙に書き出す、就労移行支援の見学に行く、といった動きは、体調にあわせて少しずつ進められます。
3つめの段階が、応募と面接です。主治医に「応募を始めても大丈夫そうか」を聞いてから進めると、あとであわてずにすみます。
内定が出たあとは、いまの会社に辞めることを伝えて、健康保険の切りかえなどの手続きに進みます。
面接で休職中であることを聞かれたときは、ありのままを答える形でかまいません。病気や通院のことをどこまで伝えるかは、自分で決められます。
関連記事: 職場にどこまで伝える?|病気や通院を話す範囲の決め方(横浜市都筑区)
休職中の過ごし方は、別のコラムで「休む・整える・動き出す」の3段階にまとめています。
関連記事: 休職中の過ごし方|回復の段階に合わせてできること(横浜市都筑区)
就労移行支援は、情報あつめの段階から相談できます
就労移行支援は、会社で働くことをめざして、通いながら準備をする場所です。見学と相談は、休職中でも、受給者証がなくてもできます。情報あつめの段階で、いちど話を聞きに来る形でかまいません。
休職中に「通う」ところまで進めるかどうかは、めざす先で形が変わります。
復職をめざすときは、厚生労働省の通知で「復職支援型」という使い方が示されています。会社や医療機関などでの復職支援がむずかしく、会社と主治医が「就労移行支援で復職の準備を進めるのがよい」と見て、市区町村も認めたときに使える形で、通える期間は会社の休職の期限まで(上限2年)です。
転職をめざすときは、休職中は見学と相談で情報をあつめ、辞める見通しが立ってから申しこみに進む流れが基本です。使えるかどうかを決めるのは、お住まいの市区町村です。
復職と転職のどちらにするかが決まっていない段階でも、相談できます。見学のときに、いまの体調と、会社の決まりで分かっていることを、ありのまま話していただければかまいません。
復職の道では、産業医との面談が入ることがあります。聞かれることと準備は、別のコラムでまとめています。
関連記事: 産業医面談とは|復職のときに聞かれることと準備(横浜市都筑区)
復職を選ぶときに、いきなりフル出勤にしない形は、別のコラムにまとめています。
関連記事: 慣らし出勤(リハビリ出勤)とは|復職前に試せる仕組み(横浜市都筑区)
よくある質問
辞めることを決めたあとは、会社の決まりにある手続き(何日前までに伝えるか)にそって伝えます。
応募や面接に進む前に、主治医に話しておく形が安心です。
配慮をお願いしたいことがあるなら、体調の見通しとセットで伝えると、応募先も受けとめやすくなります。
見学と相談は、休職中でも受給者証がなくてもできます。
体調と、休職の期限と、お金の見通しの3つをならべて、主治医や見学のときに話しながら決められます。
いつでもご相談お待ちしています
休職中に、転職活動をしてもいいのか。
いま答えを出さなくても、情報あつめから始められます。
自分はいま体調の段階なのか、情報あつめに進んでいいのか、傷病手当金はどうなるのか?
など、気になることは見学のときに一緒に確かめられます。ブルーライン・グリーンライン「センター南駅」すぐですので、気軽にお越しください。
※今回の内容は、2026年9月時点の制度にもとづいています。
参考: 全国健康保険協会「傷病手当金」
参考: 厚生労働省「心の健康問題により休業した労働者の職場復帰支援の手引き」(PDF)
参考: 厚生労働省「就労移行支援事業等における留意事項について」(通知・PDF)

福祉の現場で7年、働くことを目指す方の支援に携わってきました。ステップキャリアではサービス管理責任者として、お一人ずつの体調やペースをうかがいながら個別支援計画をつくり、次の一歩を一緒に決めていくことがやりがいです。神奈川県・横須賀出身です。
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