就労移行支援に通っている間の生活費|使える仕組みの整理(横浜市都筑区)

こんにちは、ステップキャリアです。
横浜市の都筑区で就労移行の事業所を運営しています。
今回の記事では「就労移行支援に通っているあいだの生活費」について解説しますね。



就労移行支援に通ってみたい気持ちはある。でも、通っているあいだの生活費をどうすればいいのかわからず、一歩が出ない——という方に向けた記事です。
就労移行支援は、働くための準備をする場所なので、訓練のあいだに賃金は出ません。お金の見通しが立たないままだと、通う話が前に進みにくくなります。
先に、いちばん大事なことをお伝えします。通っているあいだの暮らしを支える公的な仕組みは、「もらえるもの」と「減らせるもの」のどちらにもあります。
今回のコラムでは、もらえるもの3つと減らせるもの5つを1枚の表にし、あまり知られていない年金の保険料の免除と、いまの様子から見る順番をまとめました。
お金の話は、「もらえる」と「減らせる」の2つに分けます
生活費の話をひとまとめに考えると、どこから手をつければいいかわからなくなります。「入ってくるお金」と「出ていくお金」に分けると、見えやすくなります。
入ってくるお金が3つ、出ていくお金を減らすものが5つあります。表にすると、こう見えます。
| 仕組み | ひとことで | |
|---|---|---|
| もらえるもの | 傷病手当金 | 病気やけがで働けないあいだのお金 |
| もらえるもの | 失業保険 | 仕事をさがすあいだのお金 |
| もらえるもの | 障害年金 | 障害の状態に応じた国の年金 |
| 減らせるもの | 利用料の上限 | 前の年の所得で、ひと月の上限が決まる |
| 減らせるもの | 交通費の助成 | 通う交通費の一部を、横浜市が出す |
| 減らせるもの | 自立支援医療 | 通院や薬で払う分が、原則1割になる |
| 減らせるもの | 手帳による税の控除 | 税金が軽くなる |
| 減らせるもの | 年金の保険料の免除 | 納めるのがむずかしいとき、免除になる |
8つぜんぶにあてはまる方はいません。会社を休んでいるのか、辞めたあとなのか、年金をもらっているのかで、関わるものが変わります。ひとつずつ、短く紹介します。
もらえるものは、3つあります
入ってくるお金のほうは、3つとも、もらえるかどうかを事業所ではなく、担当の窓口が決めます。
傷病手当金は、会社の健康保険に入っていた方が、病気やけがで働けないあいだにもらえるお金です。同じ病気やけがでは、あわせて1年6か月までです。
条件がそろえば、会社を辞めたあとも、残りのあいだを続けてもらえる形があります。
関連記事: 傷病手当金は退職後ももらえる?|続けて受け取る条件と手続き(横浜市都筑区)
**失業保険(基本手当)**は、仕事を辞めたあと、次の仕事をさがすあいだの暮らしを支えるお金です。通いながらもらえる場合があり、もらえるかどうかはハローワークが決めます。
関連記事: 失業保険は、通いながらもらえる?|手続きと注意点(横浜市都筑区)
手帳をお持ちの方は、もらえる日数が長くなる決まりがあります。
関連記事: 失業保険の「就職困難者」とは|手帳があると給付日数が長くなる仕組み(横浜市都筑区)
障害年金は、いま働く世代の方も対象になる、国の年金です。もらいながら通っている方もいます。もらえるかどうかは年金の側の審査で決まり、くわしくは年金事務所などで確かめられます。
関連記事: 障害年金と就労移行支援|通いながらの手続きの段取り(横浜市都筑区)
働きはじめたあとの年金の扱いは、別のコラムにまとめています。
関連記事: 障害年金は働くと止まる?|働きながら受け取る仕組み(横浜市都筑区)
減らせるものは、5つあります
出ていくお金のほうは、あてはまるものから、ひとつずつ減らしていけます。
利用料は、前の年の世帯の所得で月の上限が決まり、多くの方は0円の区分です。「世帯」は本人と配偶者だけで、親と暮らしていても、親の収入は数に入りません。
関連記事: 就労移行支援の利用料はいくら?|自己負担の決まり方(横浜市都筑区)
交通費は、横浜市に住んでいる方が通うとき、市が一部を出してくれる決まりがあります。電車・バスは「片道の運賃×通った回数」で、6か月の定期券の値段が上限です。申しこみは、事業所が進めます。
**自立支援医療(精神通院)**は、精神科などの通院や薬で払う分が、3割から原則1割になる決まりです。申しこみは都筑区役所で、手帳といっしょに申しこむ形もあります。
関連記事: 自立支援医療(精神通院)とは|通院の医療費が1割になる仕組み(横浜市都筑区)
手帳による税の控除は、手帳をお持ちの方の税金が、「障害者控除」で軽くなる決まりです。所得税の控除の額は27万円(等級によっては40万円)と、国税庁の案内にあります。
関連記事: 障害者手帳と年末調整|障害者控除の仕組み(横浜市都筑区)
あまり知られていない、年金の保険料の免除
会社を辞めると、多くの場合、厚生年金から国民年金に変わり、保険料を自分で納める形になります。ひと月に納める額は17,920円です(令和8年度・日本年金機構の案内)。
納めるのがむずかしいとき、免除・納付猶予という仕組みがあります。免除は、全額・4分の3・半額・4分の1の4つです。
会社を辞めた(失業した)方には特例があり、離職票などで失業したことを確かめられれば、本人の前の年の所得にかかわらず、免除や猶予を受けられるとされています。
障害基礎年金(2級以上)をもらっている方は、「法定免除」といって、届け出をすると免除になります。生活保護の生活扶助を受けている方も同じです。
免除を受けたあいだも年金をもらうための期間に数えられ、全額免除でも、全額納めたときの2分の1が将来の年金に反映されます。10年以内なら、あとから納める(追納する)こともできます。
窓口は、都筑区役所(茅ケ崎中央32-1)2階の保険年金課 国民年金係です。年金事務所や、マイナポータルからネットで申しこむこともできます。
免除にするか、納め続けるかは、ご自身で選べます。いまの暮らしと将来の年金、どちらにも関わることなので、窓口で聞きながら決める形で大丈夫です。
いまの様子から、まず見るところが決まります
8つぜんぶを、いちどに調べなくて大丈夫です。会社を休んでいる方は傷病手当金から、辞めたあとの方は失業保険か傷病手当金の続きから、年金をもらっている方は法定免除から、というように、まず見るものが決まります。
どれにあてはまるかが、いまはっきりしていなくてもかまいません。
受給者証の申しこみと、交通費の助成の手続きは、事業所といっしょに進められます。
窓口が別のものも、「いま何を持っていけばいいか」を、見学や面談でいっしょに確かめられます。
お金の話は、口に出しにくいものです。見学のときに、いまのことをありのまま話していただければ、あとはいっしょに整理できます。
よくある質問
収入の面は、「もらえるもの」と「減らせるもの」から、いっしょに整理できます。
ハローワークには、病気やけがで30日以上働けないときに、もらえるあいだを延ばす「受給期間の延長」という手続きがあります(延ばせるのは最長3年)。
生活保護を受けながら通う形もあります(決めるのは区役所です)。暮らしぜんたいのことも、見学のときにありのまま話していただけます。
10年以内なら、あとから納めて満額に近づける形もあります。
窓口が別のものも、「いま何を持っていけばいいか」をいっしょに確かめられます。わからないままで大丈夫です。
いつでもご相談お待ちしています
通っているあいだのお金を、ひとりでぜんぶ組み立てなくて大丈夫です。
いま関わるものは、数えるほどです。
自分の場合は、まずどれから見ればいいのか?
など、気になることは見学のときに一緒に確かめられます。ブルーライン・グリーンライン「センター南駅」すぐですので、気軽にお越しください。
※今回の内容は、2026年9月時点の制度にもとづいています。
参考: 日本年金機構「国民年金保険料の免除制度・納付猶予制度」/日本年金機構「国民年金保険料」
参考: 横浜市「都筑区 保険年金課」

福祉の現場で7年、働くことを目指す方の支援に携わってきました。ステップキャリアではサービス管理責任者として、お一人ずつの体調やペースをうかがいながら個別支援計画をつくり、次の一歩を一緒に決めていくことがやりがいです。神奈川県・横須賀出身です。
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